内祝いに付けるのしの種類や書き方などのしのマナーについて、月に700万人が見るギフトモール所属のギフトのプロがわかりやすく解説します。実際のアンケートも参考に、のしについて知っておきたいポイントをご紹介していくので、内祝いで失礼のないように頭に入れておきましょう。
のしとは、古くから縁起物と言われ神への捧げものにされてきた鮑を薄く加工し干したもので作った飾りです。のしを付けることで、「神仏へ供えるお祝いの贈り物」の意味を表します。
最近ではのしと水引が印刷された略式ののし紙やのし袋も多く使われており、表書きは印刷されているものと手書きするものがあります。
内祝いはフォーマルな贈答品のため、のし付きの掛け紙をかけて贈る必要があります。
しかしのしは生臭物を表す飾りなので、意味が重なる魚介類やお肉には付けられません。ハムや鰹節、干物などのお肉やお魚の加工食品にも付けないのがマナーとされています。
内祝いにかけるのし紙は、贈り物を贈る目的によって表書きや水引の種類、誰の名前をどう書くかが変わります。内祝いの名目に合わせたのし紙の選び方や書き方を見ていきましょう。
出産内祝いののし紙に印刷される水引は、何度もあって良いお祝い事で使う紅白の蝶結びで、5本または7本のものを選んでください。
アンケートでは、赤ちゃんの写真入りのものや可愛いデザインののし紙も人気がありました。
ただし、子供を持てなかった人などは赤ちゃんの写真を辛く感じる場合もあるので、相手の状況も踏まえて決めましょう。
出産内祝いののし紙の表書きとしては、「内祝」か「出産内祝」が多く選ばれる傾向にあります。
またアンケートでは、里帰り出産で両親にお世話になった人たちから、「御礼」や「感謝」を表書きにしたという経験談も寄せられました。
出産内祝いでは、水引の下の部分には赤ちゃんの名前のみをふりがな付きで書きます。のし紙に命名札を付けるときは、命名札に赤ちゃんの名前もしくはフルネームを書き、のし下には苗字を表記します。
アンケートによると、職場の人へ出産内祝いを贈る際は名前の部分を苗字で書いた人もいました。
結婚内祝いののし紙に印刷される水引は、二度目がないよう願いを込めて、しっかり結ばれていて簡単にはほどけない結び切りにします。
結婚祝いや結婚内祝いでの水引は、両家の結びつきを表すため新郎家・新婦家5本ずつの計10本のものを使います。色は紅白か特別なお祝い事で使う金銀のものを選んでください。
結婚内祝いにかけるのし紙の表書きは、「内祝」や「結婚内祝」「寿」が一般的です。
しかし、4文字の表書きは「死」を連想させるとも言われているので、縁起を気にする人に贈るときは避けることをおすすめします。
また、「寿」は結婚式当日に出席してくれた人に手渡す引き出物の表書きとしても多く使われる傾向にあります。
結婚内祝いののし紙に書く名前は、新しい苗字のみか夫婦連名が基本で、新郎または新婦のみの名前で贈ることはあまりありません。
旧姓で贈りたい場合は表書きを「内祝」にし、両家連名の「〇〇家 △△家」の書き方で贈ってください。
アンケートでは、のし紙は新姓で書き贈り物に添えるカードに旧姓を表記したという人もいました。
初節句の内祝いののし紙は、紅白の蝶結びの水引が付いたものを選んでください。
初節句は子供の成長を祝うお祝い事のひとつで、何度繰り返しても良いため、一生に一度きりの祝い事ではありますが蝶結びの水引を使います。
アンケートでは水引の本数を5本にした人が多く、高額のお返しの場合は7本を選んだ人もいました。
男の子・女の子関係なく初節句の内祝いののし紙に記す表書きは、「内祝」「祝御初節句」「初節句御祝」です。
女の子の場合は「祝御初雛」や「桃の花」、男の子のときは「祝御初幟」や「菖蒲」といった表書きもよく選ばれています。
初節句のお祝いは子供に贈られるものなので、内祝いののし紙の名前は祝ってもらった赤ちゃんの名前を苗字なしで書きます。
また贈り物を郵送する場合の伝票の贈り主の名前は、親の名前を表記するのが通例です。
七五三の内祝いにかけるのし紙は、何度も繰り返したい子供の成長を祈るお祝い事での贈り物なので、紅白蝶結びの水引付きのものを使ってください。
ギフトモールで七五三の内祝いを購入する人からは、5本の水引ののし紙が多く選ばれています。
七五三の内祝いののし紙に書く表書きは、「内祝」「御礼」がよく使われています。
またアンケートでは、七五三の内祝いであることがはっきりわかる「七五三内祝」を使ったと答えた人も多かったです。
七五三で祝ってもらうのは子供なので、内祝いののし紙には主役の子供の名前を苗字なしで書きます。
兄弟姉妹の連名で贈る場合は年長の子供の名前を右、年少の子供の名前を左に書いてください。双子や三つ子の場合は、早く誕生した子から順に右から左に名前を記します。
進学は何度繰り返しても良いお祝い事のため、入園祝いや入学祝いのお礼の品には、紅白蝶結びの水引が付いたのし紙をかけてください。
アンケートによると、水引は5本のものにしたという声が多かったですが、5万円以上の内祝いを贈った人からは7本のものがよく選ばれていました。
入園・入学内祝いの贈り物に付けるのし紙の表書きは、「入学内祝」や「内祝」「御礼」「松の葉」が多い傾向にあります。
「松の葉」は、「松の葉に包めてしまうほどささやかな」の意味をもつ表書きで、謙遜の気持ちを表したいときによく使われます。
入園・入学内祝いにかけるのし紙の下の部分には、祝われた子供の名前をふりがななしで書きます。
アンケートによると、入園内祝いや小学校の入学での内祝いには、子供の名前のみを記した人が多かったです。
大人に近くなる中学・高校・大学の入学内祝いでは、子供のフルネームを表記した人がほとんどでした。
新築祝いや引っ越し祝いは何度繰り返しても良い祝い事なので、内祝いののし紙は水引が蝶結びのものをかけましょう。
ギフトモールで新築・引っ越し内祝いを注文した人たちの多くは、紅白または金銀、本数が5本か7本の水引を選んでいました。
アンケートによると、新築内祝いののし紙の表書きは「新築内祝」「内祝」「御礼」のなかから選んだ人がほとんどでした。
中古住宅購入や賃貸への引っ越しの際にいただいたお祝いのお返しは、のし紙の表書きを「内祝」か「御礼」のどちらかにしてください。
アンケートの結果を見ると、新築内祝いや引っ越し内祝いの名入れでは、一家の苗字だけを書いたか世帯主のフルネームで表記したという声が多かったです。
二世帯住宅で親世帯と子世帯の苗字が異なる場合は、親世帯をのし下の右側、子世帯を左側に書くようにしてください。
成人のお祝いは、何度繰り返しても良い子供の成長祝いのひとつなので、内祝いののし紙は紅白蝶結びの水引のものを選びます。
成人のお祝いなど一般的なお祝い事での水引は、5本または7本のものを使うのがマナーとされています。高価な品物を贈るときや、丁寧な印象に見せたいときは7本にすると良いと思います。
成人内祝いにかけるのし紙の表書きとして多く選ばれている言葉は、「内祝」「成人内祝」「御礼」です。そのほかにも、「成人記念」「成人の日記念」などもよく使われていることがわかりました。
成人内祝いののし紙の下部分には、お祝いをしてもらった新成人の名前を書きます。
苗字のみの表記でもマナー違反ではないですが、アンケートではフルネームのほうが丁寧な印象を受けるという声が多く寄せられていました。
無事退院できたとしても、病気や怪我は繰り返さないほうが良い事柄のため、快気祝いや快気内祝いで使うのし紙の水引は、紅白の結び切りを選びます。
水引の本数は5本が一般的ですが、より丁寧に見える7本のものも多く選ばれる傾向にあります。
アンケートでは、快気祝いにかけるのし紙の表書きとして「快気祝」や「全快祝」「全快内祝」が多く選ばれていました。
一方退院はしたもののまだ療養が必要なときに贈る快気内祝いののし紙の表書きは、「快気内祝」「快気之内祝」「御見舞御礼」を使う人が多かったです。
快気祝いや快気内祝いにかけるのし紙の名入れする部分には、入院していた人の名前を書きます。
フルネームで書くこともできますが、アンケートでは苗字のみで表記した人のほうが多いという結果が出ました。
会社名や役職名を入れる必要があるときは、名前の右側に小さく表記しましょう。
のし紙の付け方は内のしと外のしの二通りあり、それぞれ適したシーンが決まっています。内祝いにはどちらが向いているのか、のし紙のかけ方や使い分けを頭に入れておきましょう。
内のしは、のし紙を商品の上に直接付けてその上から包装紙で包装する方法です。
贈り主の名前や贈り物の目的をあえて隠すかけ方で、アンケートでは控えめな印象に見えるという声が多く寄せられました。
内祝いは、幸せのおすそ分けやお祝いをしてもらったことに対するお礼の気持ちを込めて贈る贈り物なので、主張しすぎない内のしが向いていると思います。
また内のしは、のし紙が汚れたり破れたりすることを防げるため、贈り物を郵送するときにも多く選ばれる傾向にあります。
外のしは、商品を包装紙で包んだ上からのし紙をかける方法です。
アンケートによると、外のしは結婚祝いや出産祝い、季節の贈答品、葬儀や法事のお供物などで多く選ばれていました。
外のしは贈り主がひと目でわかるため、同時期にたくさんの贈り物が集まることが予想できるときに適していると思います。
内祝いに名前なしの熨斗(のし)を付けることはマナー違反ではありませんが、名前を書いたほうが丁寧な印象に見えます。
とくに名前のお披露目を兼ねている出産内祝いや、新しい苗字をお知らせする役割をもつ結婚内祝いでは、名前を書くことをおすすめします。
同じ名目の内祝いをひとりの相手に複数贈るときは、メインの品物に表書きや名前を書いたのし紙を付け、残りの商品には同じ水引の無地のしをかけます。
ただし、割り切れる偶数は縁起が悪いと考える人もいるので、迷信を気にする人には内祝いを2つ送ることは避けるほうが無難です。
喪中に「祝」の字はふさわしくないため、内祝いの熨斗(のし)の表書きは「御礼」にします。
忌明けしていればのし紙を付けた内祝いを贈っても失礼にはなりませんが、相手の悲しみが深い場合はのし紙なしで贈るなどの配慮が必要になると思います。
内祝いののしについてわかったら、次の記事でご紹介している内祝いやお返しにおすすめの商品もチェックしましょう。
おしゃれな消え物や日用品など、内祝いとして人気の商品から相手に喜ばれるものを見つけてください。