【2024年】お中元のマナーを徹底解説!会社宛て、喪中の場合、包装・お返しの基本まで

【2024年】お中元のマナーを徹底解説!会社宛て、喪中の場合、包装・お返しの基本まで

お世話になった人に、感謝の気持ちを込めてお中元を贈りましょう。この記事では、月間700万人が訪れるプレゼント専門サイト ギフトモールの編集部が、豊富な経験をもとにお中元に関するマナーを詳しく解説します。基本的なルールはもちろん、喪中の際の対応方法やギフトのプロが厳選したおすすめの商品など、役立つ情報が満載です。ぜひ最後までチェックして、お中元を手配する際の参考にしてください。

お中元とは?

お中元とは、贈り物を通してお世話になった人へ感謝の気持ちを伝える日本の習わしです。
元々は7月15日の「中元」に先祖にお供え物をする風習が、中国から日本へ伝わる過程で変化し、毎年お盆を迎えるたびに行う季節の挨拶になったと言われています。

一方でお歳暮は、年末にその年1年間の感謝の気持ちを込めたギフトを贈る慣習で、より豪華なものを渡すのが一般的です。

お中元を渡す相手は?

お中元はお世話になった人への感謝を示すものなので、親や親しい親族、職場の上司など普段から付き合いのある相手に渡すのが一般的です。
また働いている場合は、取引先の企業や担当者宛に贈ることもあります。

子供の結婚を機に親戚になった義実家同士でやり取りする例や、マナーとして嫁から義理の両親に対してプレゼントするケースも多いです。

お中元を渡してはいけない相手は?

お中元は、公務員規定や公職選挙法に記載のある「収賄」に当たる可能性があり、政治家や公務員には渡してはいけないとされています。
公立学校の先生も公職に含まれるので、ギフトを渡すのは避けるのがマナーです。

また最近は、企業でも社内のルールでお中元やお歳暮のやり取りを禁止していることもあります。そのため上司や取引先へ贈る際は、事前にしっかりと規定を調べておくのがおすすめです。

お中元はいつ渡す?

お中元を渡す時期は地域によって異なるため、相手先の風習に合わせて決めるのがマナーです。

例えば、関東なら7月上旬~7月中旬、関西なら7月中旬~8月中旬がお中元の期間と言われています。

旧暦を軸にしている地域もあり、北海道は旧盆を含む7月15日~8月15日頃に贈るのが一般的です。

また、沖縄は年によってお盆の日程が変わるので、事前に調べてからいつ渡すか決めることをおすすめします。

渡しそびれた場合は?

お中元を渡しそびれた場合は、贈る時期によってのしに記載する表書きが変わるため注意が必要です。
立秋に当たる8月8日頃までは暑中見舞い、立秋を過ぎてからは残暑見舞いとして渡すのが良いとされています。

あまり遅くなりすぎても季節感がなくなってしまうので、9月上旬には相手先に届くように手配するのがおすすめです。

お中元の渡し方のマナーは?

直接手渡しする場合

お中元を手渡しする際は、相手の迷惑にならないよう事前に伺っても良い日時を確認しておきましょう。
また、品物をそのまま持って行くのではなく、風呂敷や紙袋に包んで持参するのがマナーとされています。

部屋に通されてから、挨拶を済ませた後に贈り物を差し出すのが一般的な渡し方です。
その際は紙袋などから取り出し、相手が表書きを読みやすい方向に向きを整え、感謝の気持ちが伝わる一言を添えて両手で渡してください。

郵送する場合

お中元を郵送する際は、贈り物を配送することを先方に知らせる送り状を事前に送付するのがマナーに沿った正式な渡し方です。
ただし親しい間柄なら、電話やメールで簡単に済ませたり、送り状を省略して品物にメッセージカードを添えることもあります。

なおビジネスの場合や送り先が目上の人の場合は、必ず先に形式に則った送り状を出すことをおすすめします。

送り状の書き方

お中元を郵送する前に出す送り状は、時候の挨拶・感謝の気持ちを伝える言葉・品物についての一言の流れが一般的な構成です。
相手との関係性や贈り物の内容に合わせて具体的な文言をアレンジすると、相手を思って書いたことが伝わります。

また、手紙の始まりと終わりに付ける頭語と結語には呼応する組み合わせがあるので、間違わないように気をつけることも大切なマナーです。

お中元の熨斗(のし)のマナーは?

熨斗(のし)の選び方

お中元の贈り物を包むのし紙は、紅白の蝶結びの水引が印刷されたものを使うのが一般的です。さらに、熨斗付きのものとそうでないものとがあり、品物の種類によって使い分けられています。

そもそも熨斗とはアワビの干物が由来の飾りで、アワビは生ものの象徴とされていました。そのため、生もの以外を贈るときにのみ熨斗付きののし紙をかけます。
反対に、生ものを贈る際は熨斗が付いていないのし紙で包むのがマナーです。

熨斗(のし)の書き方

表書き

お中元にかけるのし紙の上段中央には、「御中元」もしくは「お中元」と縦書きで書きます。
その際、贈り物であることが表書きから相手にはっきりと伝わるよう、大きくできる限り丁寧な文字で記載することをおすすめします。

名前

のし紙の下段には、お中元の贈り主の名前をフルネームで記載します。連名の場合は目上の人の名前を右側に、夫婦で贈る場合は夫のフルネームを右側・妻の下の名前を左に書いてください。

会社の一員として渡す際は、フルネームの右側に小さく法人名を添えるのが一般的です。

内のし・外のしの使い分け

のし紙のかけ方には外のしと内のしの2種類があり、お中元の渡し方によってどちらのかけ方をするか使い分けられています。
手渡しの際は、表書きによって贈り主を把握しやすいよう、包装紙の外側にのしをかける外のしで贈るのが一般的なマナーです。

一方で郵送の場合は、のしが汚れたり破れたりする心配がない内のしが選ばれることが多いです。

喪中の場合もお中元は贈っても良い?

お世話になった人への感謝を伝えるお中元は、お祝いごとではないため、自分もしくは相手が喪中であってもお中元を渡すことに問題はありません。
ただ渡すだけでなく、相手を気遣う一言や労わりの言葉を添えて贈るのもおすすめです。

不幸があってすぐは気持ちの整理がつかないことも多いので、マナーに沿ってお互いの負担にならないお中元を贈りましょう。

喪中の場合のお中元のマナーは?

贈る時期

相手に不幸があった場合、亡くなってすぐは気持ちが落ち着かないため、49日を過ぎるまで待ってからお中元を贈ると気遣いが伝わります。
時期を見て、暑中見舞いや残暑見舞いとしてさりげなく渡すのがおすすめです。

また新盆の時期にかかる場合でも、お中元のやり取りにマナーの面で制限はないので、安心して感謝の気持ちを伝えてください。

のしや水引

喪中にお中元を渡す場合は、白無地の奉書紙または白無地の短冊を使うのが一般的なマナーです。
紅白の水引やアワビを模した熨斗はお祝いごとを連想させるので、一般的なのし紙は使わないようにしましょう。

なお通常の場合と同様に、水引の上に当たる部分に「お中元」や「御中元」等の表書きを書き、下段に贈り主の名前をフルネームで記載します。

お中元の選び方は?

お中元の選び方としては、金額の相場を押さえたうえで人気の商品から探すのがおすすめです。
くわえて、一般的なマナーとして渡してはいけないものも把握しておくと、相手に喜ばれるギフトが見つかります。

お中元の金額相場を確認する

お中元に書ける金額の相場は、相手が個人か会社かに関わらず3,000円~5,000円ほどです。

お返しとして贈る場合は、おおむね同額のものを返すのがマナーとされています。仕事先の上司など目上の人にもらったものより高額なものを返すと失礼に当たるので注意しましょう。

お中元におすすめの品物から選ぶ

失敗がないものを贈りたい場合は、お中元の贈り物として人気の商品からセレクトするのがおすすめです。
日持ちするお菓子やスタミナがつく夏グルメ、涼やかな夏ギフトなど、暑い時期に適した品物がよく選ばれています。

渡してはいけないものに注意する

お中元は感謝の気持ちを伝える贈り物なので、別れを連想させるハンカチや弔事の際によく配られる日本茶など、縁起の悪いものは避けるのがおすすめです。
また、商品券は「お金に困っていると思われている」ととられる可能性があるため、目上の人には渡してはいけないと言われています。

お中元を受け取った際のマナーは?

お中元を受け取ったら、できる限り早くお礼状を送るのがマナーです。
お礼状は感謝を伝えると同時に受取の報告にもなるため、遅くとも1週間以内には相手の手元に届くように手配することをおすすめします。

お中元は目下の人が目上の人に対して渡すものなので、基本的にはお返しを贈る必要はありません。
ただし目上の人やとくに親しい相手からもらった場合は、今後も良好な関係を築けるようお返しを用意することもあります。

お中元を断るときのマナーは?

お中元を断る際は、いったんお中元を受け取った後にお礼状にて今後は辞退したい旨を伝えるのがマナーです。
理由や事情がある場合は、詳細を一言添えて「今後はこのようなお気遣いは不要です」と書いて送ります。

親しい場合であっても、電話やメールだけで済ませるのではなく、必ず手紙でお中元のやり取りをやめることを知らせましょう。

お中元のマナーを理解して気持ちの良いやり取りを

贈り物に関する基本的な決まりを知っておくことは、気持ちの良いお中元のやり取りをするうえでとても重要です。
相手が喜ぶ品物を選ぶことはもちろん、礼儀正しい振る舞いをすることで、相手への敬意や感謝の気持ちがよりスムースに伝わります。

マナーに従って、相手を笑顔にする素敵なお中元を贈ってください。