お中元を受け取ったら、はがきや手紙、メールでお礼状を送付しましょう。今回は月間700万人が使うプレゼント専門サイト ギフトモールのギフトのプロが、お中元のお礼状の例文や書き方をご紹介!親戚や友人といった個人のほか、取引先などビジネス関係の相手へ送るときのマナーや、季節の挨拶も解説しているので、ぜひ最後までチェックしてください。
お礼状とは、お中元が手元に届いたという報告と、相手の心配りへの感謝の気持ちを伝える手紙やはがきなどを意味します。
一般的に、受け取る側のマナーとして、気持ちを込めたお礼状を送ることが必要と考えられています。
お世話になっている方や取引先の企業などとより良好な関係を築いていくためにも、ギフトをもらったら丁寧にお礼をしたためましょう。
日頃の感謝を込めて贈るお中元には、基本的にお返しの必要はありません。ただし、贈り物を受け取るだけでは失礼に当たるため、お礼状で「ありがとう」という気持ちを伝えてください。
どうしても品物を渡したい場合は、「暑中見舞い」や「残暑見舞い」としてギフトを届けましょう。
直接会ってお中元のお礼を言った場合、相手が親しい友人や親戚なら改めて手紙やはがきを出さなくても問題ありません。
しかし、恩師など目上の方や取引先の企業であれば、より丁寧な印象を与えるためにもお礼状を送るのがおすすめです。
取引先の法人や、上司などビジネス関係の個人宛にお中元のお礼状を送る際は、丁寧に感謝を伝えましょう。個人から会社、会社から個人などにお礼状を出す際の例文をご紹介します。
友人や知人には、マナーを守りながらも親しみのこもった文章でお中元のお礼状を書くと喜ばれます。6月、7月、8月に適した例文のほか、月を問わない文例をご紹介します。
両親や兄弟、娘の嫁ぎ先などへお中元のお礼状を送る場合は、堅苦しくない文章が適しています。家族の様子に触れたり、自分らしい一文を加えたりして、親戚に感謝を伝えましょう。
お中元のお礼状をメールで送る場合、基本的に「拝啓」や「敬具」といった頭語や結語を使いません。ここでは、メールでもしっかりと感謝が伝わる文章を相手別にご紹介します。
本人がどうしてもお中元のお礼状を出せない場合は、妻や部下に代筆を頼んでもマナー違反ではありません。例文をチェックして、代筆でもしっかり感謝が伝わる文章を考えてください。
お中元のお礼状を送るのが遅れた場合は、挨拶や感謝の言葉とともにお詫びも書きましょう。謝罪が入った例文をご紹介するので、お礼が遅くなった方は参考にしてください。
時期が被る場合、お中元のお礼状と暑中見舞いを合わせて送るケースも多いです。贈り物への感謝と、暑い夏に相手の健康を祈る気持ちを込めたメッセージの例文をご紹介します。
お中元を受け取ったら、報告を兼ねてなるべく早くお礼状を出すのがマナーです。いつまでか迷ったら、遅くとも3日以内に送付し、1週間後には相手の手元に届けてください。
仕事などで忙しく、時間を取れない場合は、先に電話やメールで感謝を伝えてからお礼状を送りましょう。遅れたことをお詫びする言葉を手紙やはがきに添えておくと、より丁寧な印象を与えられます。
お中元のお礼状を何に書くべきかわからない場合は、封筒と便せんを使った封書がおすすめです。
最も丁寧な印象を与える形式のため、職場の上司など目上の相手へ送ってもマナー違反になりません。
また、封がされており第三者から内容を見られないので、取引先の企業などビジネス上の相手へのお礼状にも手紙が選ばれています。
友人やビジネス関係の親しい相手へお中元のお礼状を出すなら、手紙と比べて気軽に送れるはがきを使っても問題ありません。はがきの種類は、料額印面が印刷された官製はがきを選んでください。
また、無地のもののほかに、夏らしい挿絵が入ったものも人気です。ビジネスシーンでも絵柄付きで良いですが、派手すぎるイラストのものは避けましょう。
両親や友人へ堅苦しくない方法でお中元への感謝を伝えたいなら、心を込めて綴ったメールを送りましょう。ほかの方法と比べて、すぐに「ありがとう」の想いを届けられるのがメリットです。
また相手と親しい場合は、ビジネスシーンでもメールでお礼を伝えて問題ありません。受け取った後に取り急ぎ短めのメッセージを送信し、改まってお礼状を書けばさらに丁寧な印象を与えられます。
取引先の会社宛や目上の方へお中元のお礼状を出す場合、より丁寧な印象を与えられる縦書きがおすすめです。縁の終わりを意味する句読点を使わず、空白や改行で区切って文章を綴ってください。
一方、友達や仲の良い先輩、親戚などへの手紙なら、横書きでカジュアルな雰囲気を演出することもあります。堅苦しくならずに気持ちを伝えられて、親しみやすさを感じてもらえます。
個人的にお中元のお礼状を送るときは、温かみのある手書きが適しています。より丁寧な印象を与えられて、目上の相手にも気遣いが伝わります。
一方、ビジネスシーンでは多くの企業へお礼状を送ることが考えられるため、印刷でもマナー違反になりません。フォントは、上品かつ柔らかいイメージの明朝体がよく使われています。
お中元のお礼状を書く際は、基本的に挨拶の意味がある頭語から始めるのがマナーです。様々な頭語がありますが、ビジネスシーンでは「拝啓」、目上の相手への手紙には「謹啓」がよく使われています。
友達のような親しい相手へのメッセージなら、「前略」などの言葉で書き始めましょう。
時候の挨拶は、「大暑の候」や「晩夏の候」など季語を含んでおり、月によって変わります。お礼状を書く時期にふさわしい季節の挨拶を選び、頭語の次に記入してください。
目上の方にはかしこまった挨拶文、友人への手紙ならカジュアルな言葉など、自分なりに考えると相手の心に響きやすいです。
6月に送るお礼状には、「梅雨」や「向夏」といった季語を使った時候の挨拶が適しています。
とくにお中元を贈る方が増え始める6月下旬には、「梅雨明けが間近となりましたが」などと書かれることが多いです。
また、ビジネスシーンでは「夏至の候」や「向暑の候」という挨拶もよく使われます。
親しい相手へ7月に届けるお中元のお礼状に書く時候の挨拶としては、「梅雨が明けて本格的な夏がやってきました」などが向いています。
一方、取引先の企業などに送る場合は、「盛夏」「猛暑」「大暑」といった季節を表す言葉が使われます。
8月になると、暑さの厳しさや季節の移り変わりを表す言葉がお中元のお礼状に使われることが多いです。
例えば、8月上旬には「立秋」、お盆過ぎには「納涼」や「避暑」、8月末には「晩夏」といった季語を取り入れた挨拶が適しています。
また8月下旬には「赤とんぼの姿が見られますが」などと書くこともあります。
個人的にお中元のお礼状を送るなら、「お元気でお過ごしでしょうか」や「お変わりありませんか」などと書きましょう。
企業宛の手紙の場合は、「貴社益々ご隆盛のことと存じ上げます」など改まった雰囲気の言葉を使うのが一般的です。
お礼状では、お中元を受け取ったことと感謝の気持ちを丁寧に書くことが大切です。
そうめんや果物といった食べ物をもらったときは「家族と一緒に美味しくいただきました」など、具体的なエピソードや感想を交えると気持ちが伝わります。
お中元のお礼に加え、お世話になっている方やその家族、会社などへ無病息災を祈る気持ちを綴ることもマナーです。
個人宛なら「どうぞご自愛ください」、企業宛の場合は「貴社のご繁栄をお祈り申し上げます」などの文章が使われます。
お中元のお礼状で季節の挨拶や感謝、気遣いの言葉を記したら、結びの言葉として結語を使います。頭語と組み合わせが決まっているため、適切なもので文章を締めましょう。
頭語が「拝啓」なら「敬具」、「謹啓」のときは「謹言」、「前略」の場合は「草々」と書いてください。
お礼状に記す日付は、「吉日」ではなく実際に書いた日にするのが一般的です。西暦や元号から記入するとより丁寧な印象を与えられますが、日付だけでもマナー違反ではありません。
手紙の最後には、個人的なやり取りなら差出人のフルネーム、ビジネス関係のお中元へのお礼の場合は氏名と会社名を記入します。
お中元を受け取った本人がお礼状を書けない場合は、奥さんや後輩が代筆しても問題ありません。代筆者の視点から、本人も喜んでいることなどを手書きで綴ると感謝が伝わります。
名前の書き方には注意が必要で、妻が代筆するときは旦那さんの氏名と一緒に「内」と記入します。また部下から送るなら、上司の役職やフルネームと共に、「代」と自分の氏名を入れてください。
喪中の間にお中元を受け取ったら、季節の挨拶やギフトのお礼、相手を思いやる言葉のほかに、葬儀などの際の感謝も書いたお礼状を送りましょう。
相手が訃報を知らない場合は、亡くなったことと報告の遅れに対するお詫びも記入してください。
先方が喪中なら、お祝いごとを連想させる言葉や安否を尋ねる文章を避けるのがマナーです。状況に合わせてお悔やみや気遣いのメッセージを入れると、より気持ちが伝わります。
ビジネスシーンでお中元のお礼状を送るときは、正しい方法で宛名を書くことが大切です。
企業や団体へ送付する場合は、会社名や支店名、部署名などの後に「御中」という敬称を付けます。
一方、担当者宛に届けるなら、相手の部署や役職を記し、個人名の後に「様」と書いてください。
大企業の場合、会社宛てに送るとお世話になっている方へ届かないことがあるので、なるべく部署や個人を指定するのがおすすめです。
職場のルールや個人的な理由などで翌年以降のお中元を遠慮したい場合は、お礼状で伝えるのが一般的です。
季節の挨拶やギフトへの感謝と共に「今後はこのようなお気遣いはなさいませんように、お願い申し上げます」など断りのメッセージを入れてください。
メールでも失礼には当たりませんが、書面でお断りするとスマートな印象を与えられます。
お中元をもらったら、感謝の気持ちを綴ったお礼状を出すのがマナーです。マナーを押さえたうえで相手別に心を込めて手紙やメールなどを書けば、喜んでもらえること間違いありません。
ぜひ季節の挨拶や気遣いを記したメッセージを送って、相手とさらに良好な関係を築きましょう。