結婚祝いのお返し・結婚内祝いの正しいマナーを解説!時期や式なしの場合などを詳しくご紹介!

結婚祝いのお返し・結婚内祝いの正しいマナーを解説!時期や式なしの場合などを詳しくご紹介!

今回は、結婚祝いのお返しを失敗せずに贈れるように、渡すタイミングや渡し方などの気になるマナーを徹底解説します。月間700万人以上が訪問するプレゼント専門サイト ギフトモールに在籍するプロの贈り物アドバイザーが、結婚内祝いのマナーなど正しい贈り方をご紹介していきます。お返しの品を喜んで受け取ってもらえるように、ぜひ役立ててください。

結婚内祝いとは?

「身内のお祝い」を意味する内祝いのなかでも、結婚内祝いとは本来、「結婚したので幸せをおすそ分けします」という気持ちをこめた贈り物です。
結婚祝いをもらっていない場合でも、結婚した本人やその家族がいつもお世話になっている人へ渡すことがマナーでした。

現在では、「結婚祝いのお返し」を目的として贈ることが一般的です。

引き出物との違いは?

引き出物は、結婚式に参列してくれた人への「お礼」や「お土産」を意味することが、結婚内祝いとの違いです。
また、結婚祝いのお返しは新郎新婦から贈りますが、引き出物は両家からの贈り物という点も異なります。

結婚祝いのお返しは必要?

結婚祝いをもらったら、口頭や電話などでできるだけ早くお礼を伝えるのがマナーです。
そのうえで、改めて「祝福してくださりありがとうございます」という感謝の気持ちを形にできる品物を準備しましょう。

「親しき中にも礼儀あり」の言葉の通り、親戚や仲の良い友人にもきちんとお返しをして、良好な関係性を保つことをおすすめします。

結婚祝いのお返しを贈るべき相手は?

結婚式に参列しなかった人から結婚祝いをいただいた場合はお返しをしましょう。高額のご祝儀や、ご祝儀のほかに品物をくださった人にもお返しするのがベターです。
また、結婚祝いをいただかなくても、「結婚報告」という意味合いでお世話になっている人へ渡すこともできます。

結婚祝いのお返しはいつ贈る?

お返しを渡すタイミングのマナーは、挙式後1ヶ月以内です。

ただし、結婚祝いをもらってから挙式日までの日にちが長く、さらに式に参加しないことが決まっている人には結婚式前に贈ることもできます。
その際、あまり早すぎると結婚祝いを待っていたように思われるので、いつ贈るか迷う場合は、結婚祝いを受け取って2週間~1ヶ月までの期間を目安にしましょう。

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挙式なしの場合

挙式なしの場合、いつまでにお返しをするべきか悩みますが、入籍後1ヶ月以内に結婚祝いのお返しをするのがマナーと考えましょう。
お祝いをいただいてから入籍予定日までの期間が長いなら、籍を入れる日にちを伝えておくと親切です。

お返しを贈るのが遅れた場合

結婚祝いのお返しをするのが1ヶ月過ぎた場合は、気づいた時点で電話などでお詫びするのがおすすめです。
さらに、お詫びの気持ちを表した直筆のお礼状を送れば誠意が伝わり、マナー違反になりません。

結婚祝いのお返しの渡し方のマナーは?

結婚祝いをお返しするシーンによって、礼儀のある渡し方は異なります。相手に気持ち良く受け取ってもらうためのマナーをまとめたので、ぜひチェックしてみてください。

手渡しの場合

手渡しする結婚祝いのお返しは、風呂敷や紙袋を使って持参しましょう。相手に正面を向けて手渡しできるように、外のしを付けることもマナーのひとつです。
また、お祝いのお礼という意味だけで直接渡すと失礼になることもあります。渡すときは、体を気遣うなど相手に配慮した一言を添えてください。

郵送の場合

顔を合わせて渡せない分、気持ちがきちんと伝わるお礼状を準備することをおすすめします。
手紙を添えるほどかしこまりすぎずに結婚祝いのお返しを郵送したい場合は、メッセージカードに書きましょう。
配送中にのしが破れないように、内のしで郵送するのもマナーです。

職場で渡す場合

職場でお返しする場合は、業務時間外に渡すのが一般的です。結婚祝いをお返しすることは仕事ではないため、就業前後など相手の都合が良いタイミングを押さえてください。
とくに、上司など目上の人に贈る場合は、相手の迷惑にならない日時を前もって確認しておくのがおすすめです。

個人的に内祝いを贈るときは、ほかの人に見られない場所で渡すのも会社での渡し方のマナーです。

結婚祝いのお返しに掛ける熨斗(のし)のマナーは?

相手を大切に想う気持ちを改めて表せる熨斗は、マナーを守らないと失礼に当たります。正しい水引の種類やのしの書き方などを知って、好印象を与える結婚祝いのお返しを贈りましょう。

水引

5本1組が2束あることから夫婦をイメージさせる、10本の水引ののしを選んでください。また結び方は、一度結ぶとほどけず「縁が切れない」ことを意味する結び切りをおすすめします。
繰り返し結び直せる蝶結びの水引は、結婚祝いのお返しとしてマナー違反になるので注意が必要です。

表書き

一般的な書き方は、「内祝」や「寿」です。結婚内祝いは、結婚した身内の幸せをほかの人と共有することが本来の目的なので、結婚祝いのお返しの表書きとして「御礼」は避けましょう。

名入れ

職場へ渡す場合も含め、結婚祝いのお返しに掛けるのしには新姓で名入れするのがマナーです。
名前なしで苗字のみ記したり、夫婦の名前だけを連名で並べたりと色々な書き方があるので、迷うときはお互いの両親にも相談してみてください。

のしが不要なケースはある?

職場一同として連名でいただいた結婚祝いに対し、職場の人一人ひとりにお返しするちょっとしたお菓子など、のしを掛けられないものにのし紙は必要ありません。
また、親しい相手におしゃれな包装紙とリボンで可愛くラッピングされたものを贈る場合も、のしなしでOKです。

結婚祝いのお返しの金額相場は?

いただいた結婚祝いの金額の、半額~3分の1ほどをお返しの予算にするのがマナーです。例えば、10,000円の商品なら4,000円~5,000円、30,000円の商品なら10,000円~15,000円で探しましょう。
お祝いの品物の価格がどの程度か、ネットなどで調べるのもおすすめです。

高額のお祝いをいただいた場合

50,000円以上の御祝儀をいただいた場合、半額程度の内祝いは高額になり相手に失礼に当たります。3分の1でも高価になる場合は、それ以下の予算でお返しをするのがマナーと考えましょう。

とくに親や親戚など身内からの結婚祝いは、二人への支援の意味合いも含まれています。
高価すぎるギフトを用意するとかえって気を使わせてしまうため、金額よりも感謝の気持ちが伝わるお返しを贈ることをおすすめします。

連名でいただいた場合

結婚祝いの金額をいただいた人の人数で割り、その半額程度のものを個別にお返しすることが基本的なマナーです。
ただし、一人当たりの予算が500円以下になる場合はまとめて贈っても問題ありません。その際、個包装のお菓子の詰め合わせなど全員に配りやすい商品を選びましょう。

結婚祝いのお返しは何が良い?

タオルをはじめ相手に気を使わせない消耗品が、結婚祝いのお返しにおすすめです。
お菓子やお米など形に残らない食べ物も適しています。相手の好きなタイミングで食べてもらえて負担をかけない、日持ちするものをセレクトしましょう。

さらに、センスの良いデザインや品質の高さに注目すると、より特別感のあるものを贈れます。

結婚祝いのお返しでNGなものは?

「別れ」を思わせるハンカチや弔事のイメージが強いお茶など縁起が悪いものは、結婚祝いのお返しとしてタブーです。
「苦」「死」に通じるくしや、4個入り・9個入りのものもNGと考えましょう。個包装の詰め合わせの場合、割り切れる偶数個の商品も避けてください。

また、現金や商品券は相手に失礼に当たるためマナー違反です。

マナーを守った結婚祝いのお返しで感謝の気持ちを伝えよう

結婚内祝いは、相手との間柄にかかわらず、「ありがとうございました」という気持ちをこめてきちんと贈りましょう。
大切な人との良い関係性を長く続けていくためにも、マナーを意識しながら結婚祝いのお返しを準備してください。