お中元の渡し方は?手渡しするときの一言やマナーなどについて解説

お中元の渡し方は?手渡しするときの一言やマナーなどについて解説

夏に渡すお中元は、日頃の感謝の気持ちを示すために贈るフォーマルなギフトなので、マナーを守って渡しましょう。今回は、月に700万人が利用するギフトモールに所属するギフトのプロが、お中元を渡す際のマナーについて詳しく解説します。失敗しないお中元の渡し方を知りたい人は必見です!

お中元を渡す時期はいつ?

お中元をいつからいつまでに渡すかは、関東は7月初旬から7月15日頃、関西は7月下旬から8月15日頃など、地域によって時期が異なります。

全国的には、7月初めから7月15日頃を目安に渡せば問題ないとされていますが、マナーに厳しい人に贈る場合は、相手の住んでいる地域の慣習に従うのがおすすめです。

【手渡し】お中元の渡し方のマナー

お中元を手渡しで贈る際には、相手に不快感を与えないよう配慮することが大事です。相手の家に訪問する前から実際に品物を渡すときまで、基本的な渡し方のマナーを押さえておきましょう。

訪問の前に連絡を入れる

手渡しでお中元を渡す場合は、必ず訪問前に連絡を入れ、アポを取るのがマナーです。
訪問する理由として「お中元を渡すため」とは告げず、「夏の挨拶に伺いたい」といった控えめな内容にアレンジするのが一般的とされています。

訪問する時間帯はいつがいい?

お中元を渡しに相手の家へ訪問する時間帯に決まりはありませんが、早朝やお昼時、夕方を除いた、10時〜16時の間が良いといわれています。
あらかじめいつ訪問すれば良いか確認をしておくと、相手に迷惑がかからないと思います。

熨斗は「外のし」にする

手渡しでお中元を贈る際の熨斗は、外のしが望ましいとされています。外のしは、包装紙の上からのし紙を掛けるやり方なので、ひと目でお中元であることが相手に伝わります。

しかし、品物にのし紙を掛けてから包装する内のしが好ましいとされる地域もあるため、マナーが心配な場合は事前に調べておきましょう。

風呂敷に包んで持参する

お中元を手渡しする場合は、風呂敷に包んで持参するのが基本とされています。
紙袋で持ち運んでも失礼にあたらないとされていますが、きちんとした印象を演出したいときには風呂敷を使うのがおすすめです。

風呂敷の包み方は?

お中元を風呂敷に包むときは、最も格式高い平包みが適しています。

包み方の手順は、裏側を上に向けて広げた風呂敷の中心に品物を置き、手前・左・右・奥の順に角を中心に向かって折ります。
最後に奥の角を品物の下に巻き込み、風呂敷が広がらないように固定しましょう。

また、中身が傾かないよう安定させたいときは、手前・奥の角を品物にかぶせた後、左右の角を真結びするお使い包みが良いと思います。

座る前に品物を渡す

室内でお中元を渡す場合は、部屋に通された後、椅子または座布団に座る前に渡しましょう。
風呂敷や紙袋から品物を取り出したら、相手が熨斗を読めるように向きを変え、両手で差し出すように渡してください。

玄関先でお中元を渡す場合は?

玄関先でお中元を渡す際には、利き手と逆の手で風呂敷や紙袋を抱え、利き手で慎重に品物を取り出します。
次に、品物を利き手と逆の手で抱え込んだら、利き手で風呂敷・紙袋をたたみ、一言添えて品物を渡しましょう。

風呂敷や紙袋は持ち帰る

お中元を持参するときに使った風呂敷や紙袋は、品物を渡した後は持ち帰るのがマナーです。
しかし、家族や付き合いが長い友人など親しい間柄の人であれば、不要になった紙袋の処分をお願いしても問題ないとされています。

お中元を手渡しする場合の一言は?

お中元を手渡しするときには、相手に気持ち良く受け取ってもらえるように、渡し方だけでなく品物を渡すときの言葉にも配慮することが大事です。
どのような挨拶の言葉や一言をかけて渡せば良いのか、ポイントをしっかり把握しておきましょう。

品物に合わせた言葉を伝える

お中元を渡すとき添える言葉は、「心ばかりですが」「みなさんでどうぞ」といった定番の一言に加え、品物によって変化を持たせると相手を思う気持ちを表現できます。

例えば、相手の好物を贈る場合は「お好きと伺いましたので」、冷たいものを贈るときには「少しでも涼んでいただけましたらと思いまして」が良いと思います。

「つまらないものですが」はNG

お中元などの贈り物を渡す際に添える定番の一言「つまらないものですが」は、現在では快く思わない人も増えているため、使わないようにするのがマナーとされています。

謙遜や奥ゆかしさを表現したい場合には、「ささやかなものですが」「ほんの気持ちです」といった言葉に置き換えるのがおすすめです。

【郵送】お中元の渡し方のマナー

ここでは、お中元を郵送で送る際の渡し方のマナーや注意点についてチェックできます。どのようなことに気を付ければ良いかしっかり押さえて、相手に失礼がないようにお中元を送ってください。

送り状を送ってから郵送する

お中元を郵送する際には、事前に送り状を出して相手へ品物を送ることを知らせてから手配しましょう。

送り状は時効の挨拶から書き出し、日頃の感謝やお礼、相手を気遣う言葉に加えて、お中元を送ることやどのような品物を選んだかを書いてください。
さらに、到着予定日がわかる宅配便で送るのであれば、いつ頃品物が届くかも記しておくと丁寧です。

電話やメールでの連絡でもOK?

親戚や兄弟、友人など、親しい間柄の人であれば、電話やメールでお中元を送る連絡しても問題ないとされています。

しかし、送り状は手紙やハガキで送るのが本来のマナーです。そのため、目上の人やとくにお世話になった人には、品物を送る前に手書きの手紙やハガキで送り状を送りましょう。

熨斗は「内のし」にする

郵送でお中元を送る場合、熨斗は品物にのし紙をかけた後に包装紙で梱包する内のしが適しています。配送時にほかの荷物とぶつかってのし紙が破れたり、汚れたりする心配が少ないです。

【相手別】お中元の渡し方のマナー

お中元の渡し方は、ビジネスシーンでの取引先や、習い事の先生など相手によって変わります。相手別のお中元を渡すときの基本的なマナーや、注意すべきポイントを確認しておきましょう。

取引先などビジネス関係の相手の場合

得意先の担当者など、ビジネス関係の人へお中元を渡す際には、贈答品の受け取りが禁止されていないか事前に調べておきましょう。

また、相手の会社ではなく外出先で手渡しをする場合は、相手が持ち帰りやすいよう紙袋のまま渡しても問題ありません。
「紙袋のまま失礼いたします」と声を掛け、品物を落とさないよう紙袋の底と持ち手あたりに手を添えて相手に渡します。

ビジネスでお中元を手渡しする際の挨拶は?

ビジネスでお中元を手渡しするときかける挨拶の言葉としては、「いつもお世話になっております」といった、日頃の感謝の気持ちを先に述べましょう。
また、「心ばかりの品ですがお納めください」「お気に召すと嬉しいです」と一言添えると無難です。

習い事の先生の場合

茶道やピアノの先生など、習い事の先生にお中元を渡すときには、先生に気を遣わせてしまわないよう周りの人の目に触れないよう配慮してください。
先生と一対一で行う個人レッスンの日や、ほかの生徒が来ない時間帯に渡すのがおすすめです。

お中元の渡し方に関するQ&A

お中元で商品券を渡す方法・渡し方は?

お中元として商品券を贈る際の渡し方は、手渡しの場合は品物と同じようにきちんと包装し、のし紙を掛けるのがマナーです。郵送する場合は、配送状況を追跡できる方法で送ると安心だと思います。

商品券のみ贈ることに抵抗があるなら、菓子折やプチギフトを添えて渡すのもおすすめです。

お中元として高評価を得ている商品をチェック!

お中元の渡し方のマナーがわかったら、お中元向きの商品をまとめた次の記事もチェックしてみましょう。
アンケートやレビューで高評価を得ている商品がたくさん揃っているので、ぜひお中元選びの参考にしてください。