晩秋から冬にかけての主役はコート。 スーツにも似合って、カジュアルでもコーデをクラスアップするようなコートが理想的だけど、沢山あるメンズコートの中から、そんなコートを探し出すのは難しいですよね。 でも、冬の外で、全てを覆いつくすのはコート。 ほとんどコートを着て歩いている状況になります。 逆に言えば、コートがとても上質で洗練されていれば、それだけで男としての洒脱な雰囲気を完成できるといっても過言ではないと思います。

そこで参考になるのは、女性のレディースコート。 スーツにはステンカラーコートやトレンチコート、カジュアルにはダウンジャケットやブルゾンというのが男性の定番。 ところが女性は、その日のコーデで主役となるアウターを使い分けるため、いろんなシルエットがそろっています。

レディースコートの洗練感を見習って、男の色気を醸し出すような、そして、スーツにもカジュアルにもそれを羽織るだけで、女性から見ても「こなれた印象」を与えるようなコートがほしい。 そんな「欠点のないコート」を作り上げたのは、メンズのファッションブランド、ボーブライアンバイロン（BBB）でした。 まず、お伝えしたいのは、「内ポケット」。

レディースコートはポケットになにかをいれることを前提に作っていないことが多いので、ポケットがデザイン程度だったりします。 また、男性では当たり前の内ポケットもありません。 今回のコートは、内ポケットをしっかり配備。 外ポケットもしっかりスマホや財布をいれるような深さに仕上げました。 実は、内ポケットは、女性スタッフも「あったら便利」と驚いていたんです。

そして、結構な長さのロング丈。 男性のコートは、定番のような色と形が存在します。 その中でも着目したのが丈と袖。 男性のコートの丈の長さは、大きく分けると、腰あたりまでのショート丈と、膝あたりまでのロング丈にわかれます。 男性の場合、スーツの上に着ることが多いからかもしれませんが、歩きやすいなどの機能性も考えて、長くても膝位までになっていると思います。

しかし、女性のコートでは、膝よりも下まであるのが当たり前で、最旬トレンドでもオーバーサイズが定着しています。 そこで、170cmの男性がきたときに膝と足首の中間位の丈に設定すると、とても色気のあるシルエットに。 足に引っかからないような、機能性を損なわないギリギリの長さを狙いました。 次に、袖ですが、スーツの上から着ることを前提に作られているコートであっても、重ね着やボリュームのあるセーターを着ると袖の部分がパツパツになった方もいらっしゃると思います。窮屈で動きにくいですよね。 そこで、袖部分もかなり広げて、ショルダー部分に縫い目をのこさないことで、ジャケットや厚手のセーターの上からもストレスなく袖を通せるシルエットにしました。 そして、使われているウールは、実は日本の高級リサイクルウール。 羊毛からつくるよりも大幅にエネルギーや水を節約できて環境に優しく、質も維持しています。

そして紡いでいるのが、尾州（愛知と岐阜にまたがる地域）。 昔から織物の盛んな、日本トップクラスの伝統ある織り方でつくる糸でつくられた純日本製のメンズコート。 伝統の織り方とビジネスを意識した機能性に最旬のシルエットを備えたメンズコートは、ありきたりのアウターでは満足できない、お洒落感度の高い男性にぜひお手に取っていただきたい1着です。 冬の通勤スタイルに、ボタンをしめれば、比翼仕立てで見えなくなるため、スッキリとすこしフォーマルな印象に。 少し崩して着ることでオーバーサイズをより強調し、カジュアルにも合わせやすくもなる万能なシルエットです。 BBBのブランドロゴも高級感のあるゴールドの刺繍。 歩く時にチラッとみえてアクセントにもなります。

色は使いやすい2色。 モスグリーンは、カーキやグレージュ、ネイビー系にも合いやすく、ブラックやモノトーンの服装が多めの人には、色が溶け込みながらも、少し変化をつけられて重宝します。 アイボリーベージュは、ベージュ、ホワイト系はもちろん、冬に大活躍のブラウントーンのコーデに最適です。 また、ブラックの上にこの色のコートを合わせると柔らかい感じになっていいですよね。