お歳暮のお礼状の例文を紹介!ビジネス用、親戚への文例、書き方なども解説!

お歳暮のお礼状の例文を紹介!ビジネス用、親戚への文例、書き方なども解説!

お歳暮をもらったら、お礼状を送るのが人付き合いのうえでのマナーとされています。今回は、月間700万人が利用するプレゼント専門サイト ギフトモール所属の贈り物のプロが、お歳暮のお礼状に関する役立つ情報をご紹介します。例文や書き方など、お歳暮のお礼状で失敗しないために必要な情報ばかりです。大事なポイントをしっかり頭に入れ、失礼のないお礼状を送れるようになりましょう。

お歳暮をもらったらお礼状は必要?

お歳暮をもらった相手との関係性にもよりますが、基本的にはお礼状は必要です。

ごく親しい身内や友人からお歳暮をもらった場合は、電話やメールでのお礼で済ませることもあります。
しかし、それ以外の相手にはお礼状を送るのがマナーとされており、とくに目上の相手からのお歳暮にはお礼状が必須です。

お歳暮のお返しも贈った方がいい?

基本的にお歳暮へのお返しは必要ありません。

しかし、お世話になっている相手からお歳暮をもらったときや、高価なものをもらったときには感謝のギフトを贈ることもあります。
この場合は、お歳暮を受け取ってから3週間から1ヶ月の間に贈るほうが良いため、時期に合わせ寒中見舞いなどとします。

お歳暮のお礼状のマナーは?

お歳暮のお礼状は、ただ送れば良いわけではなく、手順や時期など様々なマナーがあります。印象の良いお礼状を送れるように、基本的な点を押さえておきましょう。

できるだけ早めにお礼を伝える

お歳暮をもらったらいつまでにお礼状を送るのかというと、一般的な期限は3日以内とされています。お歳暮を受け取ったらすぐ電話でお礼を伝え、間を空けずお礼状を送るとより丁寧な印象になります。

お礼状が遅くなり年明けが近い場合も、年賀状にお礼の言葉を添えて済ますのはマナー違反です。お礼状は単独で送りましょう。

封書で送るのが丁寧

お歳暮のお礼状は、封書で送ると相手により丁寧な印象を与えられます。
それほどの丁寧さが必要ないときは、カードにお礼の言葉を書き、封筒に入れて送ることもできます。

はがきやメールでもいい?

お歳暮のお礼状をはがきやメールで送ったとしても、マナー違反にはなりませんが丁寧さは落ちます。

ビジネスでお付き合いのある相手からもらったお歳暮のお礼状には、避けるほうが無難です。はがきやメールでのお礼状は、プライベートで親しく付き合っている相手のみにすることをおすすめします。

縦書きが基本

お歳暮のお礼状は、縦書きの便せんに書いて封筒に入れて送るのが最も丁寧なやり方です。
そのため、基本的には縦書きの封書で送りますが、プライベートで親しく付き合っている相手に送る場合は横書きでも問題ありません。

句読点は使わない

お歳暮のお礼状は、句読点を使わずに書くのが正式な書き方です。

句読点は、子供にも読みやすい文章にする目的で使われ始めたもののため、句読点を使うことで相手のレベルを低く見ている印象を与えてしまいます。
また文章の流れを区切る句読点は、縁切りをイメージさせてしまうことも、お歳暮のお礼状でNGとされる理由です。

句読点がなくても読みやすい簡潔な文章を心がけ、空白や改行をうまく取り入れた文を書いてください。

お歳暮のお礼状の書き方は?

お歳暮のお礼状には基本的な形があり、その書き方に則って書くことで、より良い印象の文章に仕上げられます。では、注意点を見ていきましょう。

①頭語

お歳暮のお礼状は、「拝啓」「拝呈」といった頭語と呼ばれる挨拶言葉から書き始めます。
ビジネス関係者へのお礼状など改まった文章のときは、「謹啓」「恭啓」のようなより丁寧な頭語を使います。

横書きのときは、一番最初に相手の名前を様付で記載し、改行してから頭語を書くので注意してください。

②時候の挨拶

頭語の次は、ひとマス空白を入れるか改行してから、お礼状を送る時期に合った時候の挨拶を書きます。

12月の頭から中旬に送る場合は「師走の候」、12月下旬に送るときは「歳末の候」がおすすめです。
11月に送るときは、「向寒の候」のような初冬の季語を使ってください。1月に送るケースでは、「新春の候」などの季節の挨拶を使います。

時候の挨拶の後は、相手の近況や安否を気遣う一文をつづります。

③お礼の言葉

挨拶の文を書き終えたら改行し、お歳暮に対するお礼の言葉を書きましょう。

親しい間柄の場合は、形式ばった物言いでお礼をするよりも、素直に嬉しいと感じた気持ちを伝えるほうが相手に喜ばれます。
家族ぐるみでお付き合いがある相手にお礼状を送る場合は、家族の喜ぶ様子などを伝えるのもおすすめです。

④相手の健康を気遣う言葉

お礼状に相手の体を気遣う言葉を添えることで、より印象が良くなります。
お歳暮をやり取りする12月は、冬の寒さに年末の忙しさが重なり、体調を崩しやすくなる時期のため、それを意識すると自然な文を書けます。

⑤結びの言葉

お歳暮のお礼状の締めの言葉は、冒頭の頭語に合わせる必要があります。

「拝啓」「拝呈」を使ったときは、「敬具」や「敬白」を結びの言葉として書きます。頭語が「謹啓」「恭啓」のときは、「敬具」「謹言」などを締めの言葉にします。

⑥日付、名前

お歳暮のお礼状の最後には、手紙を書いた日付と自分の名前を書きます。
夫の代わりに妻が代筆している場合は、夫の名前を先に書き、その後に「内」と記します。

妻が代筆している場合の例

【相手別】お歳暮のお礼状の例文

お歳暮のお礼状は、ビジネス向けと親戚宛、友人宛では内容が変わります。会社として送る場合や、個人で上司に送るとき、プライベートで送るときの例文をご紹介します。
文例を参考にお礼状を書いてみましょう。

親戚・親族へ

拝呈 師走を迎え何かと慌ただしい日々が続いております
叔父様叔母様におかれましては お健やかにお暮しのことと存じます

さて 本日はお心尽くしのお品をお贈りいただきまして 誠にありがとうございます
美味しいハムやソーセージに 家族一同大喜びしております

日増しに寒さが加わってくる季節ですが お風邪など召されませんようお身体に気を付けて どうぞ良い新年をお迎えください
敬白

拝啓 師走に入り寒さがいよいよ本格的になってきましたが みなさまお元気でお過ごしでしょうか

このたびは 蜜がたっぷり入った美味しいりんごをお贈りいただきましてありがとうございます
いつもながらの優しいお心遣いに 家族みな感謝しております

年末なにかとご多忙のことと思いますが 健康にはくれぐれもご留意ください
敬具

親戚への堅苦しくないメッセージ

早いもので今年ももうすぐ終わりですね 叔父さんも叔母さんもお元気ですか
こちらは相変わらずにぎやかで みんな元気に過ごしています

先日は美味しいお菓子を送っていただき ありがとうございました
小さいころからの好物を久しぶりに味わうことができて とても嬉しいです
子供たちも大喜びでした

インフルエンザが流行しているとニュースになっていますね 
どうぞお体に気をつけて 楽しいお正月をお迎えください

ビジネス関係の人へ

会社宛のメッセージ

株式会社△△△
△△△部部長 (相手の名前)様

謹啓 師走の候 貴社におかれましてはますますご繁栄のこととお喜び申し上げます

さて 先日はまことにご丁重なお歳暮の品をご恵贈賜りまして ありがとうございました
皆様のご厚情にお応えすべく 社員一同さらに精進してまいりますので 今後とも変わらぬお引き立てを賜りますようお願い申し上げます

寒さ厳しい折柄 ご自愛専一にてご活躍されることをお祈りいたします
略儀ながら書中をもって御礼申し上げます
敬具

令和5年12月〇〇日
株式会社〇〇〇
〇〇〇部〇〇〇課
(自分の名前)

恭啓 寒冷の候 貴社益々ご清栄のことと拝察いたします

このたびは大変結構なお歳暮の品をいただき 誠にありがとうございました
平素より大変お世話になっているうえ このようなお心遣いまで賜り恐縮に存じます

末筆ながら 貴社のますますのご発展と皆様のご健勝を祈念いたします
略儀ではございますが 書中をもちまして御礼申し上げます
謹言

個人宛のメッセージ

拝啓 年の瀬も押し迫り 何かとあわただしい時期となりました
△△部長におかれましては 益々ご清祥のことと存じます

先日は思いがけず結構なお歳暮を賜りまして 誠にありがたく存じます
部長にはいつも助けていただいているうえに 身に余るお心遣いまで頂戴し 大変恐縮しております

これから益々寒くなりますので どうぞお体にお気をつけください
敬具

拝啓 歳晩のみぎり △△様におかれましてはますますご清栄の段お慶び申し上げます

さて 本日はご丁寧なお歳暮の品をご恵贈いただきまして 誠にありがとうございました
△△様には日頃よりご尽力を賜りまして 心より拝謝いたしております

時節柄 お風邪など召されませぬようくれぐれもご自愛ください
敬具

友人・知人へ

忙しい年末ですが いかがお過ごしですか
こちらはみんな元気です

先日は 美味しいみかんを送ってくださって ありがとうございます
子供たちが競うように食べていて 近々完食する勢いです

寒さが厳しいですが 〇〇さんも旦那さんも△△ちゃんも 風邪などひかないように気をつけてください

拝啓 師走の風が身にしみる今日このごろですが お変わりなくお過ごしのこととと存じます

さて このたびはとても珍しいお歳暮のお品をお贈りいただきまして 本当にありがとうございます
早速家族みんなで美味しく食べさせていただき さすが△△の名産品と感激いたしました

年末でお忙しいとは存じますが どうかお体を大切にすこやかな新年をお迎えください
敬具

【状況別】お歳暮のお礼状の例文

お歳暮のお礼状は、贈るのが遅くなった場合やお歳暮を断りたいときには内容が変わります。相手が喪中の場合や妻が代筆するときなど、特殊な条件での例文も見てみましょう。

遅くなった場合

拝啓 歳末ご多端の折 皆様におかれましてはお元気でお過ごしのことと拝察いたしております

その節は ご丁重なお歳暮のお品をお届けいただきまして 厚く御礼申し上げます
本来ならすぐにでも御礼を申し上げなければならないところでしたが 遅くなりましたことを心よりお詫びいたします

空気が乾燥した日々が続いておりますので ご健康には十分ご留意ください
敬具

令和5年12月〇〇日
(自分の名前)

拝啓 早いもので年内も余すところあと数日となりましたが 皆様方にはお変わりございませんでしょうか

さてその節は 大変美味しいお肉をいただきありがとうございました
本来であれば早々に御礼申し上げるべきところ 遅くなってしまい誠に申し訳ございませんでした

いよいよ本格的な冬の寒さが到来します
風邪などひかれませぬよう お気をつけてお過ごしください
敬具

相手が喪中の場合

拝啓 日増しに寒さに向かう今日このごろ 皆様お変わりございませんでしょうか

この度は温かいお心遣いを賜りまして 心より御礼申し上げます
また日頃から何かとお気にかけていただけること 誠にありがたく存じます

年の瀬が迫り 何かと心せわしい時期とは存じますが どうぞつつがなくお過ごしください
略儀ながら書中をもって御礼申し上げます
敬具

お歳暮を断りたい場合

謹啓 寒冷の候 貴社におかれましてはいっそうご繁栄の趣 慶祝の至りに存じます

この度は 大変結構なお歳暮のお品を賜りましたこと 心より感謝申し上げます
しかしながら 弊社ではお取引先様からのご贈答はご遠慮させていただいております

せっかくのご厚意に対し大変心苦しいのですが 今後はこのようなお気遣いをなさいませんようお願いいたします
何卒ご理解いただき 今後とも変わらぬお付き合いのほど 切にお願い申し上げます

末筆ながら 貴社のご隆盛と皆様のご健勝を心より願っております
敬具

妻が代筆する場合

拝啓 短日の候 △△様におかれましてはお健やかにお過ごしでしょうか

先日は美味しい海の幸をたくさんお贈りいただきまして ありがとうございます
△△様の温かなお心遣いに 主人も深く感謝しております

寒さの厳しい今日この頃です
くれぐれもお体に気をつけて 良き新年をお迎えください
敬具

お歳暮のお礼状に関するQ&A

お歳暮のお礼状は手書き?印刷?

お礼状は、手書きすると人柄や真心が伝わりやすくなるため、もらったお歳暮の数が多すぎない場合は、手書きするのがおすすめです。

印刷するときは、ひとこと手書きでコメントを加えると、手書きのお礼状に近い丁寧な印象を演出できます。

マナーを守って気持ちの伝わるお礼状を書こう

お歳暮のお礼状は、マナーを守って手書きすることで、より感謝の気持ちが伝わりやすくなります。

また、相手が喪中の場合や、お歳暮をお断りするときなどには、状況に沿った内容に変える必要もあります。
ご紹介したマナーや例文を参考に、相手との関係性に合うお礼状を作成してください。