岡山県赤磐市は、山間の盆地で寒暖の差と風の抜けが良く、日本一日照率の高い場所、桃ノ木を栽培するのに好適地です。この名産地の赤磐市の中でも群を抜く作り手ナンバーワンと言われる農家の黒崎さん一家は、先祖代々この桃生産に半世紀以上に渡って手掛けて参りました。

耕作面積1,000m2あたりに対し桃ノ木を僅か10本しか植えていません。（一般的な半分）本数を少なくすることで土壌の養分をよく木に回し、高糖度と繊細な果肉を実現させました。農薬については通常の半分に控え、独自で開発した有機肥料を使用し自然農法に近いやり方で栽培しています。そして、樹齢15年前後の桃ノ木から収穫される果実が一番いいといわれています。その中から厳選して当店のお客様へ出荷して参ります。

種割れは、種の内部から細菌が発生し腐敗してくることを指します。その原因はヘタの部分から雨水が侵入して発生します。
黒崎さんの桃は種割れせず、実がギッシリと詰まっています。その理由は、対策方法として冬場の寒い時期に枝を切る剪定と摘蕾（てきらい）作業を上手に丹念に施すこと、初夏の袋掛け作業を遅らせ摘果を厳しく行うことで種割れを防止しています。これは黒崎さんの先々代から伝来され受け継がれてきた独自の技術です。
一般的な桃農家さんの桃は種割れを起こし、種が割れて広がる分、実が大きく見えるのです。つまり、実の体積部分が少なくなります。それは、桃は大玉ほど希少価値が上がり高級とされているからです。

桃は日持ちがせず劣化の早い果物ですので、黒崎農園さんでは鮮度保持剤を包装箱に満遍なく入れて、新鮮な状態でお届けいたします。鮮度保持剤は果物が自ら発するエチレンガスを吸着し劣化を抑える効果があります。