結婚式のご祝儀袋 正しいマナーは?書き方、入れ方、どこで買えるかもご紹介

結婚式のご祝儀袋 正しいマナーは?書き方、入れ方、どこで買えるかもご紹介

結婚式に持っていくご祝儀袋は、マナーを守って使うことが大切です。今回は、月間700万人が利用するプレゼント専門サイト ギフトモールに所属する贈り物のプロが、ご祝儀袋の正しい扱い方について解説します。書き方や結婚式当日のマナーのほか、包む金額の相場などの情報も必見です。

結婚式のご祝儀袋の書き方は?

お祝いの気持ちがしっかりと伝わるように、結婚式に持参するご祝儀袋の表書きや名前はマナーを守って書きましょう。ここでは、ご祝儀袋の正式な書き方をご紹介します。

上段には名目を書く

結婚式のご祝儀袋の上段に書く表書きの名目は、「寿」や「御祝」、「御結婚御祝」などとするのが一般的です。
お祝いのシーンで「4」という数字は縁起が悪いと捉えられるので、4文字にならないように気を付けましょう。

下段には名前を書く

誰からのご祝儀なのかがわかるように、表書きの真下に自分の名前をフルネームで書きます。

家族連名で贈るときは、夫の名前をフルネームで右に書き、その左に妻の下の名前を、さらにその左に子供の下の名前を並べます。
夫婦で付き合いがある場合でも、結婚式を片方欠席することがあらかじめ決まっているのであれば、出席者の名前のみを書くのがマナーです。

宛名を書くケースでは、下段ではなく、ご祝儀袋の左上に相手の名前を記入してください。

濃い黒色の筆ペンなどで書く

結婚式のご祝儀袋の表書きや名前は、濃い黒色ではっきりと書くのがマナーです。筆や筆ペンが最適ですが、筆がない場合や筆で書くのが苦手な場合は、太めのサインペンでも構いません。
ボールペンや万年筆など線が細くなるものや、薄墨の筆ペンは使わないようにしましょう。

短冊の使い方は?

ご祝儀袋のなかには短冊が付いているものがあり、使う場合は短冊に表書きと名前を書きます。

短冊は水引に挟むだけでも問題ありませんが、落ちてしまいやすいようなら、のりや短冊シールでご祝儀袋本体に貼る方が安心です。
短冊の裏側中央や両端に軽くのりづけすると、見栄え良く仕上がります。

結婚式のご祝儀袋の中袋の書き方は?

結婚式で使うご祝儀袋は、お金を入れる中袋がセットになっているのが一般的で、中袋にも決まった情報を書く必要があります。どの場所に何をどのように書けば良いか解説します。

中袋とは?

中袋とは、ご祝儀袋の中に入っている封筒のことで、お札を入れるために使います。封筒タイプの中袋ではなく、お札を包むように折る「中包み」が付属していることもあります。
購入したご祝儀袋が中袋も中包みもなしのものだった場合は、必ず別で用意してください。

表側には金額を書く

中袋の表側中央には、中に入れた金額を大きく書いてください。漢数字の旧字体を使うのが正式な書き方で、例えば3万円を包んだ場合は「金参萬円」とします。

横書きで書くように欄が設けられているときは、漢数字・算用数字のどちらを使っても問題ないとされています。

裏側には住所と名前を書く

ご祝儀袋の中袋の裏側には、贈り主の郵便番号と住所のほか、名前をフルネームで記入します。記入欄が印刷されていないものであれば、左下に書くのが一般的です。
郵便番号と住所を少し小さめに、名前を少し大きめにするときれいに仕上がります。

裏側の左下に金額を書く欄がある中袋の場合は、住所や名前などは左下寄りの余白に書きましょう。

結婚式のご祝儀袋のお金の入れ方は?

結婚式を心待ちにしていた気持ちを込めて、ご祝儀袋には必ず新札を入れましょう。中に入っている厚紙は売り場での型崩れを防ぐためのものなので、お金を入れる前に抜いてください。

お金の向きを揃えて、中袋の表の上側に肖像画が来るようにするのが正しい入れ方です。のりづけする必要はありませんが、専用のシールがある場合は貼っても構いません。

閉じ方は、中袋と外包みの表同士が合うように包み、折り返しの下側を上に重ねて丁寧に水引を通します。

結婚式のご祝儀袋の選び方は?

ご祝儀袋は、水引の色や結び方、本体のデザインなどが異なる様々な種類のものが販売されています。
それぞれ適しているシーンや相手が決まっているので、結婚式でのマナーに沿った選び方をチェックしましょう。

のしが付いているものを選ぶ

結婚式はおめでたい席なので、お祝いの贈り物に使われる「のし」が右上に付いたご祝儀袋を選んでください。
のしなしのものはお見舞いやお悔みといったシーンに適しており、結婚式には向かないため使わないようにしましょう。

水引は「結び切り」のものを選ぶ

結婚式用のご祝儀袋には、上向きの結び切りの水引を使うのが一般的です。ほかに、あわじ結びや梅結びといった種類のものも、簡単にはほどけないため結婚祝いに向いています。

一方で、何度繰り返しても良いお祝い事に使われる蝶結びの水引は、一生に一度が望ましい結婚式には適していません。

また、金銀や紅白の水引が10本結んであるものが正式なので、とくに目上の方に贈る場合は水引なしのご祝儀袋は避けましょう。

金額に見合ったものを選ぶ

ご祝儀袋は、包む金額と格が見合っているデザインのものを選んでください。
包むお金が少ないときはシンプルなご祝儀袋に入れ、金額が増えるほどに豪華なものを使うのがマナーです。

とくに5万円を超える場合は、サイズも大きいご祝儀袋を選びます。水引が鶴や亀の形に結ばれているものや、華やかな柄が印刷されているものも人気です。

相手に合ったものを選ぶ

職場の先輩・上司といった目上の方に渡す場合や、格式を重んじる結婚式に出席する場合は、正式な白地のご祝儀袋を選ぶのがマナーです。

一方、同年代の友人や親しい後輩などに贈るときは、カジュアルなデザインのご祝儀袋でも問題ありません。カラフルな色のかわいいものや、キャラクターがデザインされたものが販売されています。

表書きにあらかじめ「happy wedding」と印刷されている洋風のおしゃれなご祝儀袋も、親しい間柄でなら使うことができます。

結婚式のご祝儀袋はどこで買う?

結婚式用のご祝儀袋は、とくに100均や300均で購入されています。ほかに売っている場所としては、バラエティショップやコンビニ、百貨店、書店などがあります。
どこで買うか迷ったときは、品揃えが豊富な通販を利用するのもおすすめです。

結婚式のご祝儀袋はいつ渡す?

結婚式に出席する場合、ご祝儀袋をいつ渡すかというと、当日の受付のときが一般的です。結婚式後、披露宴の前に受付があるケースがほとんどなので、それが渡すタイミングにあたります。
親族やごく親しい間柄の人には、結婚式の1週間以上前に手渡しすることが多いです。

結婚式のご祝儀袋の渡し方は?

ご祝儀を渡すときもマナーを守ることで、気持ち良くお祝いができます。式が始まる前のご祝儀袋の持ち歩き方から受付での渡し方まで、結婚式に適した振る舞いをチェックしてください。

袱紗(ふくさ)に包んで持参する

渡すまでの間にご祝儀袋に汚れや傷がつくことのないように、袱紗(ふくさ)に包んで持っていくのがマナーです。慶弔用の暗い色のものは避け、明るいカラーの袱紗を使いましょう。

ふくさがない場合や手持ちの袱紗に入らない場合は、風呂敷や大きめのハンカチを代わりに使っても構いません。

包み方は、角が上下左右に来るように袱紗を開き、ご祝儀袋が表を向くように左端に置いて、左、上、下の順に折りたたみます。最後に右端の布で全体をくるむようにして出来上がりです。

文字が受付の人に向くように渡す

結婚式の受付をするタイミングで、袱紗を開いてご祝儀袋を取り出します。表書きなどの文字が受付の人に向くように、ご祝儀袋を時計回りに回し、両手で手渡ししてください。

渡すときに「本日はおめでとうございます。」「心ばかりですが、お祝いでございます。」といったお祝いの言葉を言うとスマートです。

結婚式のご祝儀の金額の相場はいくら?

ご祝儀袋に包む金額の相場は、結婚式への出席の有無や新郎新婦との関係性、状況によって異なります。
低すぎたり高すぎたりすることがないよう、自分の場合はいくらが適しているのか確認しておきましょう。

結婚式に出席する場合

結婚式に出席する人はご祝儀袋に3万円を包むのが一般的で、夫婦連名の場合は5万円か7万円が相場です。
贈る側が学生や新社会人などの身分で経済的に余裕がないときは、2万円でも問題ありません。

また、兄弟姉妹やいとこ、甥っ子・姪っ子など親しい親族へは5万円以上が相場とされており、8万円や10万円といった高額のご祝儀を贈るケースもあります。

結婚式に出席しない場合

結婚式を欠席する場合、ご祝儀の相場は基本的に1万円です。結婚式をしないカップルへのご祝儀も同様に1万円が相場ですが、親族には式があるときと同様に5万円を贈るケースが多く見られます。
また式に呼ばれていないときは、相手に気を遣わせないように5千円~1万円を包むのが一般的です。

自分が喪中のときは、あらかじめ欠席すると連絡している場合は1万円、急な不幸で出席できなくなった場合は出席したときと同額が相場とされています。

結婚式のご祝儀袋に関するQ&A

結婚式のご祝儀袋にメッセージは添える?

ご祝儀を郵送する場合は、お祝いのメッセージを書いた手紙やカードを同封するのがマナーとされています。
結婚式当日などに手渡しするならメッセージはなしでも構いませんが、添えたいのであれば、誰が見ても問題ないように簡潔な言葉にするのがおすすめです。

会費制の結婚式の場合、ご祝儀袋は必要?

北海道や青森県といった地域では、結婚式が会費制で行なわれるケースがあります。
決まった金額を渡すため、会費用に中身が見えないご祝儀袋は使わず、会費以外のご祝儀を用意する必要もないのが特徴です。

教会式の場合、ご祝儀袋は必要?

クリスチャンの教会式では新郎新婦からご祝儀を辞退することが多く、辞退する旨のお知らせを受け取った場合はご祝儀はいりません。
親族や親しい友人にお祝いの気持ちを伝えたいときは、ご祝儀袋に1万円を包む人も多いです。

結婚式のご祝儀袋のマナーを守って気持ち良く祝福しよう

結婚式で渡すご祝儀袋は、デザインの選び方から書き方、渡し方まで正しい作法が決まっています。新郎新婦へのお祝いの気持ちがしっかりと伝わるように、大切なポイントを押さえておきましょう。
あらかじめマナーを確認することで、結婚式当日も焦らずスマートに振る舞うことができます。