心から喜んでもらえる新築祝いを贈るためには、熨斗に関するマナーを守ることも大切です。この記事では、月間700万人が利用するプレゼント専門サイト ギフトモールで活躍するギフトのプロが、新築祝いののしのかけ方を詳しく解説します。名前の書き方や水引の選び方など、実際に役立つ情報が満載なので、ぜひ参考にしてください。
新築祝いとは、新築の住宅を建てたり新築の物件を購入し引っ越した人に贈るお祝いです。それは、注文住宅をはじめ、建売でもマンションでも変わりありません。
「おめでとう」という気持ちとともに、「新しい家で素敵な時間を過ごしてね」という思いを込めて、きちんとのしを掛けて贈りましょう。
新築祝いを贈る際、基本的にはのしをかけることをおすすめします。
ただし、絶対に必要というわけではないので、のしなしで贈ることもできます。
しかし、熨斗をつけることは大切な贈り物であることを意味するため、親や兄弟のように身近な人への新築祝いであってものしをかけて贈りましょう。
新築祝いの贈り物にかけるのしやのし袋は、書き方が決められています。
贈る相手への失礼がないように、一般的なマナーをしっかりと確認しておきましょう。
新築祝いの場合、のしの水引より上部分に書く表書きは、一般的に「御新築御祝」「御祝」です。
入居先が建売やマンションであっても、「新築」という言葉が使えます。
新築祝いののしの下段中央には、贈り主の名前を記入します。苗字だけでもかまいませんが、夫婦連名の場合は中央に夫のフルネームを書いて、左側に妻の下の名前だけを記入してください。
また、贈り主の名前は表書きよりも、やや小さめの文字で書くのがマナーとされています。
新築祝いは何度あってもおめでたいことなので、水引は蝶結び(花結び)を使用します。紅白の5本または7本のものを選びましょう。
結び切りは、一度だけであることが望ましい結婚祝いなどののし紙やご祝儀袋に使うもののため、新築祝いを贈る際には使わないのがマナーです。
のしの掛け方には種類があり、贈り物の渡し方によって使い分けます。
新築祝いを直接手渡しする場合は包装紙の上から掛ける「外のし」にしましょう。郵送する場合は、のしの汚れや破損を防ぐために、のしを掛けたあとに包装をする「内のし」が一般的です。
新築祝いとして現金を渡す場合、ご祝儀袋やのし袋を利用してください。
お金の入れ方や金額の記載方法など、お祝い金を渡す際のマナーもしっかりとチェックしておきましょう。
ご祝儀袋やのし袋には、封筒の形をした現金を包むための中袋がついています。
封筒の表側には入れた金額を記載しますが、書き方としては「金 参萬円」のように旧漢字で書くのがマナーです。さらに、裏面の左下に贈り主の住所と氏名を書きます。
新築祝いなどお祝いごとの際に現金を贈る場合は、必ず新札を用意しましょう。
封筒型の中袋への入れ方は、肖像画があるお札の表面と、中袋のふたや継ぎ目がない面が同じ向きになるようにします。
肖像画が下になるか上になるかはどちらでもかまいませんが、お札の向きはすべて揃えるようにしてください。
新築祝いに使用するご祝儀袋やお祝い袋は、必ずのしと紅白の水引きがついているものを使います。
豪華なものやかわいいものなど種類が豊富なので、相手好みのものを選ぶと喜ばれます。
最近では、おしゃれな手ぬぐいで作られているものや、デザイン性の高いものも増えていますが、基本のマナーをおさえて選ぶようにしてください。
喪中とは、一般的に身近な方が亡くなってから1年間と言われています。そのなかでも、とくにお祝いごとを控えるべきなのは、四十九日までの「忌中」といわれる期間です。
そのため、忌中が明けていれば通常通りののしをつけた新築祝いを贈っても問題ないとされています。
新築祝いののしには、贈り主の名前を書きます。誰からの贈り物かすぐにわかるように、フルネームで記入するのが一般的です。
しかし、1対1で会ったときに手渡しできる場合などは、必ずしもフルネームである必要はなく、下の名前なしでもかまいません。
とくに、贈り主家族からのお祝いである場合は、苗字だけを記入することもあります。
親しい友達への新築祝いであっても、慶事のお祝いを贈る場合はのしをつけるのがマナーです。
ただし、あまりかしこまった雰囲気を出したくない場合は、かわいらしいデザインののしを選んだり、内のしにしたりしましょう。
新築祝いにかけるのしは、相手に対する敬意や礼儀をあらわすために必要なものです。のしのかけ方は地域や状況によっても異なるので、この機会に理解を深めておきましょう。
お祝いの気持ちがきちんと伝わるように、マナーを守って素敵なギフトを贈ってください。