お歳暮の熨斗(のし)についてギフトのプロが解説!名前の書き方や喪中の場合のお悩みも解決

お歳暮の熨斗(のし)についてギフトのプロが解説!名前の書き方や喪中の場合のお悩みも解決

年の瀬にお世話になった方へ渡すお歳暮には、基本的にのしをつけるのが礼儀です。今回は、月間700万人が使うプレゼント専門サイト ギフトモールのギフトのプロが、失敗しないのしの付け方を解説します。役立つ情報をまとめているので、お歳暮を初めて贈る方も毎年贈っている方も、この機会にぜひ、のしのマナーをチェックしてみてください。

お歳暮に熨斗(のし)は必要?

感謝の気持ちをこめて贈るお歳暮には、特別な場合を除いて、のしをつけるのがマナーとされています。
なぜ必要かというと、相手に慶事の贈答品と伝えやすいうえ、丁寧な印象を与えられるからです。

のしをなしにすると、失礼と思われることもあるため、とくに目上の方に贈る場合は忘れずに熨斗をつけましょう。

お歳暮ののしが不要な場合もある?

お歳暮にはのしをつけるのが一般的ですが、生ものを贈るときは不要です。
のしはもともとアワビが由来の飾りなので、生ものの贈答品につけてしまうと意味が重複してしまいます。また、仏前に供えるものにも熨斗は使わないよう注意してください。

喪中の場合、のしはどうする?

お歳暮は1年間の感謝を伝えるものなので、相手が喪中でも贈ることができます。この場合の熨斗は、白無地のものを選ぶのが一般的です。

自分が喪中のときも、相手が喪に服しているわけではないため、お歳暮を贈って問題ありません。のしは相手が喪中のときと同じく、水引なしのシンプルなものをつけましょう。

お歳暮ののし紙の選び方は?

のし紙の種類

ひと口にのし紙と言ってもいくつか種類があります。贈り物の表面にかけるのし紙が一般的ですが、のし紙より品物が小さい場合は、シールになっている短冊熨斗を使います。

水引

お歳暮は何度繰り返しても良いものなので、花結びや蝶結びと呼ばれる水引を選びましょう。
似たようなデザインで結び切りがありますが、こちらは最初で最後のお祝い事の際に使うため、お歳暮には向いていません。
水引の色は、慶事を意味する紅白が一般的です。

のし紙のデザイン

のし紙は、基本的に白無地にのしと水引が印刷されているものですが、最近では背景がおしゃれなものもあります。
友達など気の知れた相手に贈る場合は、かわいいのし紙がついたお歳暮を贈って、より相手を思う気持ちを伝えるのもおすすめです。

お歳暮の熨斗(のし)の書き方は?

名前の書き方

個人で贈る場合

個人でお歳暮を贈る際の名前の書き方は、のしの中央にある水引の下の部分に、表書きより少し小さくフルネームで記入するのが一般的です。
家族でお付き合いのある相手や友人、目下の方へ贈るお歳暮の場合は、苗字だけでも良いとされています。

連名で贈る場合

お歳暮を連名で贈る場合は、のし紙の表書きの真下に一番目上の方の名前を記入し、立場の順にその左へ並べて書きます。
4名以上いるときは、代表者の名前を中央に、そしてその左下に「他一同」と記載し、別紙に全員分の名前を書いて渡します。

夫婦で連名なら、まず夫の姓名を書き、その左横に妻の名を添えましょう。

法人で贈る場合

法人でお歳暮を贈る場合は、名入れ部分に代表者名を書き、その右横に少し小さく会社名を記載してください。

会社名のみ記載しても問題はありませんが、誰からの贈り物なのかがすぐにはわかりにくいです。
取引先の方に好印象を与え、きちんと感謝の気持ちを伝えられるよう、代表者名は記載しておくことをおすすめします。

表書き

のし紙に表書きを書く際は、毛筆または筆ペンを使います。水引の上の中央部分に、「お歳暮」もしくは「御歳暮」と記載してください。

お歳暮の熨斗(のし)の付け方は?

のしの付け方は、郵送なら包装紙の下にかける「内のし」、手渡しなら贈り物の目的がわかりやすくなるよう包装紙の上から覆う「外のし」にすることが多いです。
短冊熨斗の貼り方は、商品の右上に熨斗がくるようにします。

のし紙の両端は、品物の裏面か側面で留めるのが一般的な掛け方です。裏面で交わる場合は、左側が下、右側が上になる「慶事掛け」にしましょう。

お歳暮の熨斗(のし)に関するQ&A

お歳暮ののしは名前なしでもいい?

のしに名前を書くのは、誰からの贈り物かを相手に伝わりやすくするのが目的です。
そのため、お歳暮を直接手渡しする場合などに、名前なしで贈ってもとくにマナー違反にはなりません。

郵送する際も、送り状には宛名とともに送り主を記載する欄があるので、のしの名入れを割愛する人もいます。

お歳暮を贈る時期が過ぎたら、のしはどうする?

年末には間に合わず年明けにお歳暮が届く場合、1月7日までに贈れる場合は「お年賀」か「御年賀」、お正月期間が過ぎたら「寒中御見舞」と書きます。

お歳暮を今回だけ贈りたい場合ののしは?

お歳暮は長いお付き合いのある方に毎年感謝を伝えるものなので、1回だけお歳暮を贈るのはNGです。
来年贈る予定のない方に感謝の気持ちを伝えたい場合は、表書きとして水引の上に「御礼」と記載して贈りましょう。

お歳暮にはのしをつけて相手に気持ち良く受け取ってもらおう

1年の感謝を伝えるお歳暮につけるのしは、贈り物を快く受け取ってもらったり相手に好印象を与えたりするための大切なポイントのひとつです。
来年も相手と良い関係性を築けるよう、マナーをしっかり把握したうえでお歳暮を贈りましょう。