お祝いの気持ちを込めて贈る古希のプレゼントでも、NGとされているものがあります。この記事では、古希祝いにふさわしくないと言われる贈り物やおすすめのプレゼントについて、ギフトのプロが詳しく解説します。大切な人の古希祝いで失敗しないために、ぜひ最後までチェックしてみてください。
古希祝いとは、中国から伝わり日本でも古くからおこなわれている長寿祝いのひとつで、70歳を迎えた人をお祝いします。
名称の由来は、「70歳まで生きるのは非常に稀なこと」という意味を持つ中国の詩の一節です。テーマカラーは紫で、プレゼント向けのアイテムにも紫が多く取り入れられています。
古希祝いのプレゼントとしてはNGと考えられているものがいくつかあります。
ここからは、お祝いにふさわしくない贈り物を、タブーとされる理由とともにご紹介します。
櫛は「苦しみ」や「死」を連想させる贈り物として、縁起が悪いと考えられることがあります。とくに古希のような長寿祝いのプレゼントを贈る際には、NGとされています。
お茶は葬式の香典返しなど弔事の際に用いられることも多いので、古希のお祝いとしてプレゼントすると失礼にあたると考えられています。
ただし、上質なお茶は慶事で使われることもあるため、相手との関係や好みを考慮して贈りましょう。
「手巾れ(てぎれ)」とも呼ばれるハンカチは、涙や別れを想像させるアイテムのため、ギフトには適していません。
とくに、白いハンカチは亡くなった人の顔にかけるものでもあるので、古希祝いのプレゼントにはNGです。
古希を迎えたことは祝福すべきめでたいことですが、年寄り扱いされることを望む人は多くありません。
そのため、老眼鏡や杖のような高齢者をイメージさせるものをプレゼントするのは、避けた方が無難です。
靴下や靴といった履物や敷物のような踏みつけるものは、目上の人に対するプレゼントとしてはNGだと考えられています。
現金や商品券は、古希祝いのプレゼントのように目上の相手への贈り物にはNGです。
「お金に困っている」「施しを与える」といった意味を感じさせてしまうため、失礼な行為だと考えられています。
パジャマや寝具は「寝付くこと」や「長く患うこと」を連想させるため、高齢者へのプレゼントにはNGです。
持病のある人や入院経験のある人への贈り物としては、とくにタブーとされています。
文房具は勤勉さを象徴するものとして、入学や入社時などによく贈られています。
さらに勉学に勤しむように激励する意味合いが感じられるため、目上の人に贈ることが多い古希祝いのプレゼントとしてはNGです。
古希のお祝いのプレゼントとして、NGではないものの贈る際に注意が必要なものもあります。
これから紹介するそれぞれの注意点を知って、心から喜んでもらえるギフトを贈りましょう。
古希祝いのプレゼントとして、イメージカラーである紫のちゃんちゃんこが贈られることもありますが、年寄り扱いされて不快に感じる方もいるので注意しましょう。
とくに、レストランなど人目のある場所で渡したり、着てもらったりすることは避けた方が無難です。
フラワーギフトは古希祝いを華やかに演出してくれますが、縁起が悪い花は選ばないように注意しましょう。
とくに、葬儀や仏事に用いられる菊や首が落ちるように枯れる椿などは、お祝いのプレゼントとしてはNGです。
ここからは、毎日使えるものや記念に残るものなど、古希祝いにもらって嬉しかったものとしてよく挙げられるプレゼントをご紹介します。
相手の好みやライフスタイルに合わせて、古希のお祝いを華やかに演出するギフトを見つけてください。
食べ物やお酒はいくつもらっても困らないうえ、消え物であることから古希のプレゼントとして多く選ばれています。
とくに、普段自分では買わないような高級な商品や、簡単には手に入れにくい地方の名産品などが喜ばれます。
マッサージ器やクッションなどの健康グッズをプレゼントすることで、古希を迎えた人の健康を気遣う気持ちが伝わります。
本人の体質や体の悩みに合わせたアイテムを選ぶと、より一層喜んでもらえます。
古希を迎えた人におしゃれを楽しめるような小物をプレゼントして、いつまでも若々しくいて欲しいという気持ちを伝えましょう。
とくに、ストールやバッグなど、普段のファッションに組み合わせて使えるアイテムが人気です。
古希を盛大にお祝いしたいなら、似顔絵や名前詩が入ったアイテムのような世界にひとつの記念品をプレゼントするのがおすすめです。
祝福の気持ちがまっすぐに伝わるため、もらって嬉しいものとして人気を集めています。
大切な人が古希を迎えたら、マナーを守ってお祝いにふさわしいプレゼントを贈りましょう。
次の記事では、古希祝いにおすすめのプレゼントをジャンルや予算、贈る相手別にご紹介しているので、ぜひチェックしてください。