還暦祝いに熨斗(のし)は必要?表書きや名前の書き方などについて解説

還暦祝いに熨斗(のし)は必要?表書きや名前の書き方などについて解説

親しい間柄の人が60歳を迎えるときは、熨斗のルールを守ったうえで還暦祝いのギフトを贈りましょう。今回は、月間700万人が使うプレゼント専門サイト ギフトモールを展開しているギフトのプロが、還暦祝いにつけるのしについて解説します。のしの選び方から名前の書き方まで、実際に役立つ情報が満載なので、還暦祝いののしについて詳しく知りたい人は必見です。

還暦祝いとは?

還暦祝いとは、60歳である還暦を迎えたことをお祝いする行事です。60歳で十干十二支を組み合わせた干支が一巡することから「還暦」と呼ばれています。
奈良時代から続く長寿のお祝いで、還暦以降も70歳の古希や80歳の傘寿と、年齢の節目ごとに長寿のお祝いがあります。

還暦祝いに熨斗(のし)は必要?

還暦祝いに絶対にのしが必要というわけではありません。
ただし、のしをつけると、60歳という節目をお祝いする慶び事に対し、改まった気持ちで品物を贈るということが相手に伝わりやすいです。
とくに還暦祝いは目上の人に贈る場合が多いため、熨斗をつけることをおすすめします。

還暦祝いの熨斗(のし)の書き方は?

還暦祝いとして品物を贈るときはのし紙を、お金を包むときはのし袋を使います。熨斗には表書きと名前を記入するのが一般的なので、その書き方について解説します。

表書き

還暦祝いの品物にかけるのしの表書きは、「祝還暦」や「還暦御祝」と記載します。
親戚に贈る場合は、少し柔らかい表現で「御祝」とシンプルにしたり、「ありがとう」などと思いを伝えられるひと言を書いたりする人もいます。

名前

還暦祝いの贈り主が誰かひと目でわかるように、のしの水引の下に名前を記載するのが一般的です。名前はフルネームで書きましょう。

連名で贈る場合

連名で還暦祝いを贈る場合は、立場が上の人や年長者の名前を右から順に記載します。夫婦連名なら、夫が水引の真下に姓と名を、妻は夫の名前の左横に名前のみを書きます。
4名以上いる場合は代表者名の左隣に「他一同」と書き、全員分の名前を記した別紙を用意しましょう。

家族から贈る場合

本来のしには贈り主の名前を書きますが、兄弟や家族から還暦祝いを贈る場合は、熨斗に「子供一同」や「家族一同」とまとめて記載しても問題ありません。

還暦祝いののしは名前はなしでもいい?

のしには必ず名前を書くというルールはありません。表書きや名前なしののしのことを無地のしと言い、ちょっとした贈り物のときにはよく使われています。

しかし、表書きや名前を記載することで、贈り物の目的や贈り主がひと目でわかり、相手にもきちんと意図が伝わります。
還暦祝いは一生に一度のお祝い事なので、きちんと名前を書くのがおすすめです。

還暦祝いの水引の選び方は?

還暦祝いにのしをつけるときは、紅白5本の水引がついたものが適しています。
長寿のお祝いは何度繰り返しても良いお祝い事なので、一度きりのお祝い事の際に使う結び切りやあわじ結びではなく、蝶結びを選んでください。

還暦祝いの熨斗(のし)は内のし?外のし?

のしのかけ方には、包装紙で包む前にのしをかける「内のし」と、包装紙の上からかける「外のし」があります。

一般的に、還暦祝いを郵送する場合はのしが汚れないよう内のしに、手渡しする際は贈り物の目的がひと目でわかる外のしにする人が多いです。
どちらにしてもとくに問題はありません。

還暦祝いにはのしをつけて長寿のお祝いの気持ちをきちんと伝えよう

還暦祝いは相手にとって人生で初めての長寿のお祝いです。60歳という節目を迎えたことをきちんとお祝いするためにも、のしをつけて改まった気持ちで贈りましょう。
のしにはルールがありますが、一番大切なのは相手に快く受け取ってもらうことです。あまり硬くなりすぎず、相手が喜ぶ還暦祝いを贈ってください。