今回は、出産祝いを贈るときに役立つのしの書き方やマナーなどをわかりやすく解説します。また、月間700万人が訪れるプレゼント専門サイト ギフトモールの過去の購買データを調査し、出産祝いとして人気の商品もまとめました。ギフトのプロが厳選したおすすめのアイテムをランキング形式でご紹介するので、大切な女性の出産をお祝いしたい人は必見です。
のしとは、のし紙やご祝儀袋の右上に付いている飾りのことを言います。かつて、縁起の良い食べ物とされていたアワビを贈答品に添える風習が簡略化し、のしが使われるようになりました。
現在、出産祝いをはじめフォーマルなお祝いのギフトには、のしと水引が描かれたのし紙をかけることがマナーです。
また、品物ではなくお金や商品券などを贈る場合は、封筒状ののし袋を利用します。
なお、のしの起源のアワビは生ものを象徴するものでした。そのため、今でもプレゼント自体が鮮魚や果物といったもののときには、のしを付ける必要はありません。
お金や商品券を出産祝いとして贈る場合は、のし袋の選び方や水引の種類、本数などに気を配る必要があります。適切なご祝儀袋をセレクトして、しっかりとお祝いの気持ちを伝えましょう。
出産祝いとして現金や商品券などを贈るときには、のしや水引が印刷されたのし袋と呼ばれる封筒を使います。
のし袋はシンプルなものから豪華なものまで様々ですが、選ぶときには金額を考慮することが大切です。
1万円以下なら、ほとんど装飾のないタイプを使いましょう。3万円~5万円の場合は少し凝ったもの、5万円以上の場合は特別感のある華やかなものが人気を集めています。
また、デザイン性を重視して作られた水引なしのご祝儀袋もあります。おしゃれなものやかわいいものは、カジュアルな印象を与えるため、親しい友達への出産祝いや少額でのお祝いにおすすめです。
さらに、表書きが印刷されているのし袋を利用する際は、結婚祝い向きの書き方の「寿」を避けてください。
のし袋の中央にある水引の種類にも注目しましょう。出産祝いを贈る際には、「花結び」とも呼ばれる「蝶結び」を選ぶことがマナーです。
簡単に解いたり、結んだりできる蝶結びは、繰り返しあっても嬉しいお祝い事に適しています。赤ちゃんの誕生は何度でも喜ばしいことのため、蝶結びの水引の付いたのし袋がおすすめです。
出産祝いをはじめとした慶事では、紅白の水引が付いたのし袋を使うことが一般的です。ただし、親しい友人へのお祝いの場合は、水色やピンクなどのカジュアルなタイプも人気を集めています。
また、本数は縁起が良いとされる奇数を選びます。出産祝いの相場である5,000円~30,000円程度を包むときには、基本的な5本結びのものがおすすめです。
一方、少額の場合は簡略化された3本結び、高額の場合はより丁寧な印象を与える7本結びのものを使います。
結び切りやあわじ結び、梅結びの水引は、なかなか解けないため、繰り返さない方が良い慶事におすすめです。
そのため、何度あっても喜ばしい出産祝いでは、固く結ばれた水引の利用を控えましょう。
また、10本結びの水引が付いたのし袋は婚礼用で、豪華すぎる印象を与えるので、出産のお祝いには適しません。苦しみをイメージさせる9本結びも避けた方が無難です。
さらに、水引が印刷されたのし袋は、カジュアルな印象を与えます。親しい友人へのお祝いとしては問題ありませんが、目上の人や会社関係の人へは紐がかけられたご祝儀袋を選んでください。
大切な人へ出産祝いとして品物を贈るときには、適切なのし紙をかけてお祝いの気持ちをしっかりと伝えましょう。
出産祝いとして品物をプレゼントする場合には、紅白の水引が付いたのし紙をかけます。水引の種類は、繰り返し解いたり、結んだりできる蝶結びをセレクトしましょう。
また店によっては、出産祝いらしさを感じられるかわいいのし紙も用意されています。近い友人への出産祝いの場合は、親しみを込めてデザイン性の高いものを使うのもおすすめです。
ギフトに合ったサイズののし紙を選ぶことも大切です。品物の上下幅よりも少し小さめで、側面や裏側をカバーできる長さのものが適しています。
のし紙のかけ方は、内のしと外のしの2種類に分けられます。
使い分けに明確な決まりはありませんが、のしを付けてからラッピングをする内のしは、主に内祝いに使われています。
そのため、相手の慶事を喜ぶ出産祝いでは、包装紙の上からのしを添える外のしを選ぶのが一般的です。
また、プレゼントを手渡しする場合、お祝いの目的がひと目でわかる外のしが人気を集めています。
さらに、パーティーをはじめ贈り主がたくさん集まる場面でも、誰からのギフトかすぐにわかる点で外のしがおすすめです。
一方、品物を配送するときには、途中でのしに汚れや傷が付かないように、内のしをセレクトする傾向があります。
出産祝いののしには、表書きと名前を記入します。贈る人数によっても書き方が変わるため、細かくマナーを知っておくことが大切です。
出産祝いを贈る際、のし袋やのし紙の表書きには、「御出産御祝」「御安産御祝」「御誕生祝福」「御祝」といった言葉を記しましょう。
死文字と呼ばれる4文字の言葉は、慶事ののしの表書きとしてふさわしくないと考えられていましたが、現在では「御出産祝」という書き方も増えています。
なお、とくにおめでたいことを表す「寿」は、結婚祝い向きで出産のお祝いには適しません。
また表書きは、わかりやすい楷書で名前よりも大きく書いてください。記入には、毛筆もしくは筆ペンを用いるのがマナーです。
のし袋に短冊が同封されている場合は、表書きの下に名前を書き、中央に張り付けても良いとされています。
出産祝いを個人でプレゼントするときには、水引の下の中央部分に贈り主を書きます。相手が読みづらくないように、楷書で一画ずつ慎重に記入しましょう。
流れるように崩した書き方は、丁寧でない印象を与えるので、のしには適していません。
名前はフルネームでも苗字のみでも良いです。苗字が3文字以上の場合は、表書きとのバランスを取るために苗字だけを記すことをおすすめします。
文字の大きさは、表書きよりも少し小さくするのがマナーです。弔事用のうす墨を避け、濃い黒の毛筆や筆ペンを使ってください。
会社の人や友人同士、趣味の集まりといった連名で出産祝いを贈る場合、のしの下の名前の書き方は人数によって変わります。
2人や3人でお祝いするときは、すべての人の名前を記載します。友達をはじめ同格の人で渡すときは、右から左へ五十音順で記しましょう。
職場で序列があるときは、一番目上の人を中央にして立場の高い順番に左側へ名前を並べていきます。
職場一同のような4人以上の連名なら、「○○部一同」もしくは「有志一同」などと記入し、全員の名前がわかる紙を添えてください。
また、代表者の名前を中央に書き、その左側に「外一同」と書く方法もあります。
夫婦連名で出産祝いを贈るときには、旦那さんの名前をフルネームで中央に、左側に奥さんの名前を苗字なしで記す書き方が一般的です。
家族みんなでお祝いする場合には、夫婦の名前の左側に子供の名前を記入します。
子供が2人以上で総数が4人以上なら、旦那さんの名前を真ん中に、その左に少し小さめの字で「他 家族一同」と記載することが多いです。
兄弟から渡すときは、ほかの親族と苗字が被ってわかりにくくなることがあるため、のしになるべくフルネームを書くのがおすすめです。
4人以上の連名で出産祝いを渡す場合は、のしの下に「一同」と記し、別紙に全員の名前を書きます。
別紙を添える場合、半紙か奉書紙という上質な紙を横長にして使います。書き方は、上部中央に「御祝」、下にそれぞれの氏名と住所を記してください。
表書きの下と同じように、別紙でも目上の人を一番右にして、序列順に並べます。友達や知人の場合は、五十音順もしくは年齢順で記載しましょう。記入した別紙は、折りたたんでから中袋に入れます。
親しい友人へ出産祝いを贈る際には、おしゃれなものやキャラクターが描かれたものなど、かわいいご祝儀袋も人気があります。
かわいいタイプは、水引が付いていないものも目立ちますが、基本的な書き方はフォーマルなのし袋と同じです。
表側の下部分が空いていることが多いため、スペースに合わせて毛筆や筆ペンで丁寧に名前を記載しましょう。
「お祝い」のような文字が入っている場合は、それと同じくらいの大きさで氏名を書くと、誰からの贈り物かわかりやすいです。
出産祝いでお金を贈る場合は、中袋やのし袋の裏側などに金額を記入します。マナーに沿って漢数字やアラビア数字を使い、相手にわかりやすいようにはっきりと書いてください。
出産祝いに使うご祝儀袋は、のしとは別に中袋や内袋と呼ばれる現金を入れる封筒が付いたタイプが人気です。中袋がある場合は、表側に包んだ金額を記入します。
中袋の書き方は、中央に縦書きで「金 ○○円」と記載するのが一般的です。漢数字を用いて、はっきりとわかりやすく書いてください。
金額を書き込めるスペースがあるのし袋を利用するときは、枠線に従いましょう。
また、金額を書く際もなるべく毛筆か筆ペンを使います。ただし、あらかじめ用意された部分が極端に小さい場合は、ボールペンでも良いとされています。
中袋なしののし袋は、カジュアルな雰囲気のものが多いため、友人に親しみを込めて出産祝いを渡したいときにおすすめです。
中袋が付いていない場合は、裏側の左下に縦書きで「金 ○○円」と金額を記載します。裏に記入欄があれば、枠に沿って書いてください。
出産祝いののし袋に付いている中袋に縦書きで金額を記入する場合、漢数字を用いるのがマナーです。とくにもともと慣習で使われていた旧字体を利用すると、よりフォーマルな印象を与えられます。
旧字体を使うときは、5千円の場合「金 伍仟円」、1万円の場合「金 壱萬円」と書きます。ただし、五千円や一万円といった略式の漢数字を使っても問題ありません。
出産祝いに使うのし袋の金額の記載欄や封筒自体が横長の場合、金額も横書きにします。横書きの場合は、アラビア数字を用いてもマナー違反にはなりません。
5千円なら「金 5,000円」、一万円なら「金 10,000」円と記入してください。また、算用数字を使うときには、「金」が省略されることも多いです。
出産祝いとしては、お母さんや赤ちゃんが普段使いできる実用品が人気を集めています。
のしを付けてラッピングしてもらえるものをはじめ、お祝いの気持ちがしっかりと伝わる商品を厳選したので、ぜひギフト選びの参考にしてください。
出産祝い向けのカタログギフトは、お母さんにとって必要なものやベビーグッズなどから相手に必要なものを選んでもらえるのが魅力です。
のしを付けて相手の自宅に配送できる商品も多いので、忙しくお祝いの準備に手間をかけられないときにもおすすめします。
よだれや離乳食の食べこぼしの対策に便利なベビースタイは、出産祝いのギフトの定番として人気があります。
赤ちゃんの時期ならではのかわいいファッションを楽しんでもらえる、おしゃれな商品が多いのもおすすめのポイントです。
おむつポーチは、おむつやおしりふき、ビニール袋といったおむつ替えに必要なアイテムの持ち運びに役立ちます。
実用的なうえデザイン性にも優れたものが多いので、おしゃれな友達や同僚へ贈る出産祝いのプレゼントとしても人気です。
頻繁に着替えする赤ちゃんにとって、ベビー服はどれだけあっても困りません。
のしを付けて贈れるもののほか、名入れできる商品など出産祝いのプレゼントにおすすめの特別感あふれるアイテムがたくさん揃っています。
ベビー食器は、扱いやすさや安全面に配慮して作られています。
離乳食を食べ始めると頻繁に使うものでありながら、産後すぐに買い揃えるお母さんが少なく、被りにくいのも出産祝いとしておすすめの理由です。
のし紙を付けて包装してもらえるアイテムもあるので、贈る際の準備に手間がかからない点でも支持されています。
出産祝いには、マナーを守って書いたのしを付けることで、いっそう気持ちを伝えられます。水引や表書き、名前などに気を配って、適切なのし紙やのし袋を選んでください。
相手に合ったプレゼントにのしをかけて贈り、心から喜んでもらいましょう。