引っ越し祝いの「のし」について解説!のし袋の書き方なども紹介

引っ越し祝いの「のし」について解説!のし袋の書き方なども紹介

引っ越し祝いをプレゼントするときの「のし」についてのマナーを、ギフトのプロが解説します。熨斗紙の書き方やのし袋のマナーなどをわかりやすくまとめました。引っ越し祝いの品物別のマナーもご紹介するので、ぜひチェックして喜ばれる引っ越し祝いを贈るための参考にしてください。

引っ越し祝いは「のし」なしでもいいの?

引っ越し祝いは、お祝いの気持ちがより伝わるよう、のしを付けてプレゼントするのが一般的です。友達や兄弟といった気を使わない親しい人に贈る場合も、熨斗を付けるようにしましょう。
一人暮らしで賃貸に引っ越す場合は、引っ越しの挨拶自体が減ってきていることもあり、のしなしでお祝いを贈っても問題ありません。

引っ越し祝いの「のし」の書き方は?

ここからは、引っ越し祝いに付けるのしの書き方をご紹介します。栄転や結婚など、引っ越す状況や理由によって熨斗紙やのし袋の書き方も変わってくるため、しっかりと押さえておきましょう。

表書き

引っ越し祝いののしの表書きは、「御引越御祝」や「御新居御祝」、「御祝」と書きます。
また、新築か中古物件か、賃貸かなど、引っ越し先によって表書きも変わります。さらに、引っ越しの理由によっても異なるため、正しい表書きをチェックしてください。

昇進や栄転での引っ越しの場合

引っ越し祝いを贈る相手が、昇進や栄転といった喜ばしい理由で引っ越す場合は、熨斗紙の表書きに「御栄転御祝」と書きます。
このように書くことで、引っ越しに対するお祝いだけでなく、昇進などへのお祝いの気持ちもしっかりと伝わります。

転勤や左遷での引っ越しの場合

転勤や左遷、転職などで引っ越す場合、引っ越し祝いののしの表書きには「御餞別」や「ご挨拶」と書きましょう。
引っ越しの理由を本人から直接聞かされていなかったり噂で聞いたりした場合は、「御祝」と書くのが無難です。

結婚をして引っ越す場合

相手が結婚を機に引っ越す場合は、のしの表書きを「寿」とするのが一般的です。
喜ばしい引っ越し祝いなので、熨斗紙やのし袋に直接表書きを書くときは、濃い墨の筆や黒の筆ペンでしっかり濃く書きましょう。

名前

自分一人で引っ越し祝いを贈る場合は、のしの水引の下に贈り主の名前を書きます。フルネームを書くと誰からのお祝いかがわかりやすいですが、苗字だけでも良いです。
挨拶をするときに名前をきちんと伝えることができるならば、名前なしでも失礼にあたりません。

連名の場合

夫婦連名で引っ越し祝いを贈る場合は、熨斗紙やのし袋の水引の下中央に夫のフルネーム、その左側に妻の名前のみを書きます。
3名の場合は、一番の年長者や目上の人を中央に書いて順に左へ、序列がない場合は50音順に書きましょう。

名前を記載するのは基本的に3名までなので、4名以上になる場合は「有志一同」とまとめて書くことが多いです。

引っ越し祝いに適した水引は?

引っ越し祝いののしに付ける水引は、5本一組、7本一組のものが一般的です。そして、引っ越し祝いは何度あっても嬉しいお祝いなので、結びなおせる花結びか蝶結びが適しています。
結んでほどけない結び切りの水引は、引っ越し祝いには不適切なため間違えないように注意しましょう。

引っ越し祝いの「のし紙」の掛け方は?

引っ越し祝いの贈り物を手渡しするときは、ひと目見て引っ越し祝いとわかる外のしをかけるのが一般的です。
引っ越し祝いを郵送で贈る場合や控えめにお祝いしたい場合は、熨斗紙がラッピングや包装紙で隠れる内のしをかけるのが良いとされています。

引っ越し祝いの「のし袋」のマナーは?

現金で引っ越し祝いをしようと考えている人は、のし紙と同様に、熨斗・水引が付いたのし袋に包んでプレゼントしましょう。
のし袋の基本的な書き方や、中袋がある場合の書き方、のし袋の選び方を解説します。

のし袋の書き方

引っ越し祝いののし袋の書き方は、熨斗紙と同様に、水引中央上部に表書きをし、下に自分の名前を書きます。
表書きは、「御引越御祝」・「御新居御祝」・「御祝」のほか、引っ越す理由に合うものを記載しましょう。

中袋の書き方

のし袋に中袋が付いている場合は、中袋の表に引っ越し祝いで包む金額、裏に自分の住所、名前を書きます。
金額を書く際は、「金〇〇円」と書き、「壱」や「萬」といった漢数字を使うのが一般的です。

のし袋の選び方

のし袋は、引っ越し祝いとして包む金額に見合うデザインのものを選びましょう。
金額が1万円程度であれば熨斗と水引が印刷された簡易的なもの、2万円~3万円程度であれば一般的な水引が掛かったスタンダードなものが適しています。
5万円以上の場合は、華やかな水引が掛けられた高級感のあるのし袋が使われます。

品物別の引っ越し祝いの「のし」のマナーは?

プレゼントする品物によっても「のし」のマナーは異なります。引っ越し祝いとして人気が高い商品券や金券、食べ物について熨斗の付け方や選び方をご紹介します。

商品券や金券

引っ越し祝いとして商品券や金券を贈る場合は、現金と同様にのし袋に入れる人もいますが、相手に良い印象を与えない可能性もあります。
商品券や金券は箱などに入れて、熨斗と水引が印刷されたのし紙をかけて贈ることをおすすめします。

食べ物

引っ越し祝いで食べ物を贈る場合、お菓子などは基本的なのしのマナーと同じですが、魚介類や肉といった生ものを贈る場合は注意が必要です。

のし紙に飾られている熨斗は、昔から吉事の贈答品に添えられてきたのしあわびが由来であり、生ものを象徴します。
生ものを贈る場合は意味が重複してしまうので、水引のみが掛けられたのし紙を選ぶようにしましょう。

多くの人に選ばれるおすすめの引っ越し祝いをチェック

引っ越し祝いの「のし」のマナーを押さえたら、ギフトモールで人気の高い引っ越し祝いがひと目でわかる次の記事をチェックしてみてください。
編集部が魅力的な商品を厳選しているため、外さない引っ越し祝いを見つけることができます。